趣味によるポイ活により年間100万ポイント取得した場合の利益計上方法と経費計上可能な項目等について
          個人事業主2年目です(青色申告)
事業とは別に趣味でポイントを貯めています(以下、ポイ活)
今年はポイ活により合計100万ポイントほど得られる見込みです。
このポイントは、1ポイント=1円として電子マネーやコード決済で使えるお金に交換できます。
このような状況での確定申告において、以下の4つを質問させていただきます。
①事業としてやっていない趣味のポイ活の収入も、確定申告上は事業所得になるのか
②収入としての計上日はいつにするべきか
③経費計上はどこまで可能か
④経費計上する理由を明確に示す根拠とは
①
ポイ活はあくまで事業ではなく、趣味としてやっています。
それでも合計100万相当の金額に交換できるポイントは、事業所得として計上すべきでしょうか?
それとも雑所得もしくは一時所得が適切でしょうか?(雑所得と一時所得どちらが正しいかもわかりません)
②
スマホアプリ上でポイ活をしており、手に入るポイントは1回につき5000〜10000程度です。
アプリ上でポイントを手に入れても、交換しない限りお金のようには使えません。
この場合、収入として計上するのが適切なのは以下のどれでしょうか?
A.アプリ上でポイントを取得した日
B.ポイントを電子マネーもしくはコード決済に交換した日
C.ポイントから交換された電子マネーもしくはコード決済で、実際に何か物を購入した日
③
このポイ活は、複数の携帯回線及びスマホ端末により成り立っています。
ポイ活するために、中古のスマホを複数購入しており、それに伴う携帯回線をいくつも契約しております。
この場合、スマホ本体の購入費、携帯回線契約の初期事務手数料、SIMカード発行手数料、毎月の携帯回線維持費全てを経費計上しても問題ないでしょうか。
また、これら複数のスマホを維持するための充電器も購入しており、これも経費計上しても問題ないのでしょうか。
なお、ポイ活に使用するスマホ本体、携帯回線、充電器はポイ活専用としているため、プライベートでの使用は全くありません。
④
③の経費計上にあたり、「ポイ活"のみ"に使っている明確な理由の説明(プライベートでは使用していない証明)」が必要かと思います。
しかし、充電器やスマホなどをポイ活専用として使用してる様子をカメラ等で日常的に録画してるわけではないので、プライベートでは一切使っていない証明ができません。
プライベートで一切使ってない証明になり得る資料等があればご教示いただきたいです。
また、このような場合は経費計上はしない方が安全なのかについてもお聞きしたいです。
以上
宜しくお願い申し上げます。        
税理士の回答
    
    石割由紀人
                      以下にそれぞれの質問について詳しく回答します。
 ①事業としてやっていない趣味のポイ活の収入も、確定申告上は事業所得になるのか
ポイ活の収入の所得区分については、以下の点を考慮して判断します:
1. 事業所得として計上する必要はない  
   ポイ活が「事業」として行われていない場合、事業所得ではなく、原則として 雑所得 または 一時所得 に該当します。
2. 雑所得か一時所得か  
    雑所得: ポイ活が継続的かつ反復的に行われており、日常的な収入源となっている場合は雑所得が適切です。  
    一時所得: 偶発的または一時的に発生した収入の場合は一時所得となります。  
   あなたのケースでは、100万ポイントの取得が複数回にわたる継続的な活動の結果であるため、 雑所得 に該当する可能性が高いです。
 ②収入としての計上日はいつにするべきか
収入計上のタイミングは、ポイ活の収入形態に応じて判断します:
1. 基本的な考え方  
    実際に経済的利益を受け取ったタイミングで収入として計上します。  
    ポイントがアプリ上で取得されても、現金や電子マネーとして交換されない限り、収入として認識されないのが一般的です。
2. 適切な計上タイミング  
   あなたのケースでは以下が適切です:  
    B. ポイントを電子マネーもしくはコード決済に交換した日  
     これは、経済的利益を具体的に享受可能な状態になった日だからです。
 ③経費計上はどこまで可能か
ポイ活に関連する経費は以下の条件を満たせば計上可能です:
1. 経費計上が可能な費用  
    スマホ本体購入費  
    携帯回線契約の初期費用・月額維持費  
    SIMカード発行手数料  
    充電器の購入費用
   これらの費用は、ポイ活のために直接必要であるため、 雑所得の経費として計上可能 です。
2. 注意点  
   経費計上が認められるためには、 事業や収入を得るための必要経費であることを明確に説明できる資料 が必要です。具体的には:
    領収書や契約書の保管
    ポイ活専用であることを示す証拠(例:ポイ活専用スマホの利用記録)
 ④経費計上する理由を明確に示す根拠とは
経費計上の妥当性を示すために以下の方法が有効です:
1. 具体的な証拠の提示  
    ポイ活専用のスマホでのアプリ利用履歴や操作ログ
    携帯回線契約書や請求書(ポイ活専用の契約であることがわかる書類)  
    ポイ活活動記録(どのアプリでポイントを取得したかの記録)
2. プライベート使用の排除  
   プライベート使用がないことを証明するために:
    スマホの利用記録やアプリインストール状況を示すスクリーンショット  
    プライベート利用を明確に避ける設定(例:連絡機能の無効化)
3. 経費計上しない方が良いケース  
   明確な証拠が不足している場合や、税務署に否認されるリスクを避けたい場合は、以下の対応を検討してください:
    経費計上せずに収入のみ申告する(ただし税負担が増えます)
    必要経費の一部(例:充電器や月額費用の一部)だけを計上する                    
各質問に詳細に回答いただき、誠にありがとうございます
失礼ながら追加で質問させてください
ポイント取得日とポイント額、どのアプリでポイントを取得したかをエクセルで自作でまとめているのですが、これはポイ活活動記録と使用できますか。
また、税務署に否認されるリスクを避ける対応として以下の2つを例として挙げていただきました。
「経費計上せずに収入のみ申告する」(ただし税負担が増えます)
「必要経費の一部(例:充電器や月額費用の一部)だけを計上する」
これはおそらく経費計上などの個人の税負担を減らす要因が多いほど否認リスクが高いという意味かと思いますが、逆に収入に対して経費が少なすぎることを指摘されるリスクは無いでしょうか。
お手数おかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
本投稿は、2024年11月28日 21時54分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
                          
      






