インディーゲーム開発費の資産計上について
個人事業主で個人ゲーム制作をしています。
しかし今年になって、ゲーム制作費はソフトウェア仮勘定か仕掛品として資産計上して、発売後に振替する必要があると聞きました。
更に市場販売目的と自社利用があり、オンラインゲームは後者として処理するというのも見ました。
私が制作販売するのは買い切りのダウンロード販売するオフラインゲームです。
ネットで調べても私の場合何に当てはまるのかわからなくて困っています。
現状では売上はほぼ無いですが、将来に備えて知っておきたいと思っています。
質問は下記になります、私のケースではどうなのかお答え頂けると幸いです。
・そもそもこういった「制作費を資産計上して振替する」というのは個人事業主でもする必要がありますか?
下記の対象税目が法人税とあったので気になりました。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5461.htm
・ソフトウェア仮勘定と仕掛品はどちらが適当でしょうか?
・市場販売目的と自社利用どちらになりますか?
・制作費を資産計上し始めるタイミングはいつでしょうか?
恐らく 市場販売目的 と 自社利用 で変わってくるのだと思いますが
試作品(アイディアを試してる)までは研究開発費で、それ以降(基本的な仕様が決まった)は資産計上でしょうか?
参考https://tax-handson.jp/blog/it-web/game-app
発売までは研究開発費で、発売後の小規模バグ修正は資産計上でしょうか?
参考https://biz.moneyforward.com/erp/basic/5392/#i-6
・資産計上する場合、ソフトウェア仮勘定 や 仕掛品 に該当する経費は下記の中でどれを計上すべきでしょうか?
・電気、ネット、家賃などの固定費
・映画、ゲーム、本などの参考資料代
・PC、機材など
・アプリケーション、便利プラグイン代
・アセット(ゲーム内で使う素材)代
・外注費(素材制作)
追記:勝手な憶測ですが、買い切りオフラインゲームの場合 自社開発ソフトウェアの市場販売目的にあたり、発売までは研究開発費になり、それ以降も大規模な改修は研究開発費になるのであれば、全部経費として処理していても何も問題ないのかなと憶測しております。
税理士の回答
個人事業主として「買い切り型ゲーム」を制作・販売される場合の経理処理について、処理方法を回答いたします。
まず、個人事業主であっても、販売を目的としたゲーム制作は税務上「製品の製造」と同様に扱われるため、制作にかかった費用の一部は資産計上(棚卸)する必要があります。ただし、すべての経費を資産にする必要はなく、以下のように区分して処理するのが合理的です。
資産計上すべきもの(仕掛品)
そのゲームのために特別に支払った直接的な費用のみを計上します。
・外注費(イラスト、BGM、声優などへの支払い)
・アセット代(そのゲーム固有の素材購入費)
これらは制作中は「仕掛品」として集計し、ゲームが完成・発売されるまでは経費になりません。
その年の経費にできるもの
毎年発生する固定費や、特定のゲームに紐付かない汎用的な費用は、支払った年の経費(販売費・一般管理費)として処理します。
・地代家賃、水道光熱費、通信費(ネット回線代)
・新聞図書費(参考資料のゲーム、書籍代)
・消耗品費(開発ツールのサブスク代など)
※PC等の機材は10万円以上なら「工具器具備品」として別途減価償却します。
資産から費用への振替と減価償却
発売日を迎えたら、集計していた「仕掛品」を「ソフトウェア(無形固定資産)」に振り替えます。その後の経費化(減価償却)のルールは、制作費の総額によって異なります。
A. 制作費の総額が30万円未満の場合(青色申告の特例)
「少額減価償却資産の特例」を使用し、発売した年の経費として全額を一括で計上可能です。
B. 制作費の総額が30万円以上の場合(原則)
「減価償却」を行い、3年間かけて経費にします。
税法上、販売用のゲームマスターデータは「複写して販売するための原本」として耐用年数が3年と定められているため、発売した月から月割り計算で少しずつ経費に計上していくことになります。
結論として、外注費や特定の素材代だけを「仕掛品」として管理し、それ以外の家賃や資料代などはその都度経費処理をするのが、手間も少なく税務署に対しても説明しやすい方法となります。
お忙しい時期にお答えいただき誠にありがとうございます、大変参考になりました。
2点追加の質問しても良いでしょうか?
確定申告書作成コーナーの実際の入力に関してなのですが、
・作成コーナーでの仕掛品>ソフトウェアへの振替方法
「ソフトウェア仮勘定」ではなく「仕掛品」を使うとのことですが、
仮にゲーム発売後、作成コーナーで損益計算書の製品製造原価の計算欄で
期首半製品・仕掛品棚卸高に20万計上していて、期末を0円にすると全て原価に入ってしまいますが、これはどのように処理するべきでしょうか?
期首も0円にして、本年中の特殊事情に振替した旨を書けば良いのでしょうか?
代案として、ソフトウェア仮勘定を考えていたのですが、製品製造原価内では「未使用の素材」を原材料棚卸高に計上できるので便利そうなのですが、
ソフトウェア仮勘定を使った場合は、「原材料棚卸高」をその年に使用した場合、その額をソフトウェア仮勘定への振替が作成コーナー内でできないです。
なので確定申告書作成コーナーの仕様的に下記の2択になると思うのですが、どちらが妥当でしょうか?
・期首半製品・仕掛品棚卸高を0円にして、本年中の特殊事情に明記、ソフトウェアに計上
・未使用素材はその年の経費にして原価の計算は一切せずに、固定資産内で振替(ソフトウェア仮勘定からソフトウェアへ)する
・10万を超えない場合ソフトウェア(固定資産)にならないと聞いたのですが、発売年になって資産計上額が10万未満だった場合
仕掛品であればそのまま全て原価に、ソフトウェア仮勘定であれば0円にして消耗品費に全額振替で問題ないでしょうか?
確定申告書作成コーナーの仕様について理解しておらず失礼しました。
・未使用素材はその年の経費にして原価の計算は一切せずに、固定資産内で振替(ソフトウェア仮勘定からソフトウェアへ)する
→これが1番現実的だと思います。
本来は仕掛品として計上し、他勘定振替という科目を使ってソフトウェアに振り替えるのですが、複雑ですし、作成コーナーの仕様上難しそうです。
10万を超えない場合ソフトウェア(固定資産)にならないと聞いたのですが、発売年になって資産計上額が10万未満だった場合
仕掛品であればそのまま全て原価に、ソフトウェア仮勘定であれば0円にして消耗品費に全額振替で問題ないでしょうか?
→これらその形で問題ないと思います。
早いお返事有難うございます。
大変助かりました、これで今後は迷いなく確定申告ができそうです。
本投稿は、2026年02月05日 12時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







