2020年分の青色申告と開業届について
業務委託で今年初めての確定申告をするのですが、今から開業届を出して2020年分の青色申告申請は出来ますか?
ずっと専業主婦で会社員の主人の扶養に入っていましたが、一昨年の夏頃から扶養内で働きたいと伝え週2~3日美容室で働き始めました。
無知で業務委託という業態を理解しておらず、面接時に尋ねたら『時短勤務だから申告はいらないですよ』と言われ、他のスタッフとは違い特に業務委託契約書も交わしていなかったので通常のパートの認識で働いていました。(雇用契約も何も書面は交わしていません)
でも、昨年2020年の8月に本社事務から突然業務委託契約書を交わすように言われて従ったのですが、何の説明もなく、申告や開業の事も知らなかったのですが、その後調べてみたら業務委託は個人事業主になり開業届と申告をしなければいけないとわかり戸惑っています。
そこで質問なのですが
① 今年の3月までに開業届を提出したら2020年の収入を青色申告で申請する事は出来ますか?
② 実際働き始めたのは2019年からですが、契約は8月からなので開業は8月からなのでしょうか?
その場合、今から出しても大丈夫でしょうか?
また開業前の収入はどうなるのでしょうか?
③ 業務委託委託契約書を交わす以前も特に雇用契約もしてなかったのですが、 この場合パート雇用の認識で良いのでしょうか?
(時給ではなく売り上げに対しての完全歩合制です。)
それとも以前から業務委託という事だったのでしょうか?
④もし白色申告になった場合は結構税金がかかるのでしょうか?(収入から経費を引くと70万円くらいです)
恥ずかしいくらいに無知でどうしたらいいのか誰にも聞けずに困っています。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

土師弘之
質問①について、
青色申告の承認を受けるためには、開業後2か月以内に申請書を提出する必要がありますので、2020年にさかのぼって適用することはできません。
4月15日までに提出すれば今年(2021年)の分からは適用になります。
質問②③について、
開業届出書は事業収入が生ずる事業を行った時に提出するものですので、契約書云々は関係ありません。2019年も業務委託であれば、2019年開業となります。
歩合給か業務委託かどうかは相手との間で確認しておく必要があります。当事者同士しかわかりません。
質問④について
白色申告では、青色申告の特典がないため、若干税額が多くなる場合が多いです。
青色申告の特典
・青色申告特別控除(10万円~65万円)
・欠損金の繰越控除(赤字を翌年に繰り越して控除できる)
・少額減価償却資産即時償却(30万円未満)
など
土師先生、丁寧なご回答ありがとうございます。
もう1つお伺いしたいのですが、2021年分を青色申告で手続きする為に4月15日までに申請書を提出する際に一緒に開業届も提出との事ですが、2019年に開業扱いですと1年半程経過していますが、青色申告申請の手続きとしては問題ないのでしょうか?
お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答お待ちしております。

土師弘之
開業届出書は、開業後1か月以内に提出しなければならないことになっていますが、罰則規定がないことから、今提出しても問題は生じません。
青色申告承認申請書は適用したい年度で提出すればいいので、今年から適用したければ、今年の4月15日(本来は3月15日ですが、延長されているため)までに提出すればよいのです。
色々と素人にもわかりやすいような丁寧なご回答をありがとうございました。
本投稿は、2021年02月05日 01時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。