RMTの確定申告について
現在、RMTのサイトでゲームのアカウントを購入してそれを高値で転売したりそのアカウントを育ててから転売したりしています。この場合、仕入れで支払ったものは経費に含まれるのでしょうか?
税理士の回答

RMTとはオンラインゲーム内の通貨やアイテムを、実際の通貨(日本円)に換金して稼ぐ方法のことと理解しております。 ソーシャルゲームなどで行われているゲーム内アイテムなどの架空の財産やレベルを高めたキャラクターのアカウントなどを、現実の通貨で売り買いを行う場合は、RMT業者を仲介したり、ネットオークションなどにより販売を行っているかと思われます。(大部分のゲーム運営者はこの行為を公式に認めておらず、ルール違反としてアカウント凍結などの罰則を設けていますが、課税の有無には影響しません)
RMTで稼ぐ方法としては、ゲーム内で通貨を稼ぐ、レアアイテムを売る、強いキャラクターを転売する、キャラクターを育てて強くして売る、などと思いますが、強い(価値の高い)キャラクターの売買はRMTでも多い取引と聞いています。その場合は一般的にはユーザーIDの売買となるかと思われますので、ご質問の場合は強いキャラクターを持っているゲームアカウント自体を売買する取引ということと捉えています。
この場合のゲームのキャラクターなどの売却については、アカウント購入時よりも価格(価値)が上がっている状況で売却すると利益が発生します。この際の損益額の計算は売却価格から購入時の支払価格(原価)を差し引いた金額となります。ご質問の「仕入れで支払ったものは経費(原価)に含まれる」と言う解釈で良いと思います。
また経費には、ゲーム内でかかった費用(ゲームに使用するキャラクターやアイテムを購入する「強化」や「装備」などによる追加投資)、ゲームを行うためのPC購入費や画像編集ソフトの購入費などが挙げられると考えます。
こうした方法で得た収益は、「副収入」と同じ扱いといえますので、税制上では「雑所得」とみなされるのが一般的でしょう。雑所得とは「ほかに分類されないすべての所得」を指し、営利目的の継続的な収入や労務の対価が含まれます。営利目的でフリマアプリに出品して得た利益や、仮想通貨で得た利益も雑所得の場合があります。
・雑所得の課税金額=「総収入金額 -「必要経費」
会社員などの給与所得者は、雑所得を含む各種所得(給与所得及び退職所得以外の所得)の金額が20万円以下の場合は申告の必要はありません。
本投稿は、2022年09月22日 13時27分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。