サラリーマンの副業・確定申告における青色白色のメリットについて
本業は正社員サラリーマンをしていますが、副業で文筆業をしています。
特に開業届は出していません。
これまでずっと確定申告は白色申告をしていました。
今回の質問の要旨としては「私のシチュエーションで白色申告から青色申告に変えることでメリットがあるのかが知りたい」というものになります。
青色申告のメリットとして挙げられる「赤字の繰越しができる~」といった部分は、私の場合はメリットがありません。
普段遣いのパソコンで執筆して印税をもらっているだけなので、絶対に赤字にならないからです。
そのためメリットがあるとすれば「青色申告なら控除が最大65万円までいける~」というものかと思うのですが、私のシチュエーションではこれは活用できるものなのでしょうか?
シチュエーションをまとめて仮の数字を入れると、私はこんな感じです。
・本業は正社員で雇用されているサラリーマン(年収500万)
・副業の文筆業では印税収入のみ得ている(源泉徴収後の年収500万)
・副業で経費は1円もかからない
・副業で赤字になることはない
・あと数年はサラリーマンを続けるつもり
白色申告から青色申告に変えることで「控除が効いて◯◯円の節税ができる!」というのがわかれば、しっかり勉強して青色申告にしたいなと思っています。
また、このシチュエーションで他に何かしら私の認識していないメリットがあれば教えていただけたら幸いです。
よろしくおねがいします。
税理士の回答

髙峰都宏
仰るとおり、青色申告にすることによるメリットは特別控除で65万円の所得控除があることと、後は青色事業専従者給与を必要経費として計上できること、30万円未満の資産を一括償却が可能(全額を1年で経費計上可能)であることなどです。
ただ、相談者様の事業内容ですと、青色専従者に該当しないと否認される可能性が高く、これも難しいかもしれません。
やはり、特別控除額の増額分55万円に所得税率20~23%とおおむね住民税率10%を乗じたくらいの金額がおおよその税金軽減効果になりますので、その金額と、複式簿記で帳簿をつけて、作成・保存が必要な帳簿も増えるという労力とを勘案してお考え頂くのかと思います。
う~ん、やはりそこまで劇的なメリットはなさそうな感じなんですね。
今年からやってみようかとも思いましたが、数年後の独立を目指してゆっくり勉強をしていくことにします。
ありがとうございました。

髙峰都宏
業種とか仕事内容によっては、必要経費に入れられる支出が多くなって、それが税引前の収入から使えるということがメリットであると思いますが、現状の相談者様の事業内容としてはそれが比較的少ないのかもしれません。
もし、独立して会社から常時雇用されている状態でなくなられましたら、小規模企業共済や倒産防止共済などで節税をすることも可能ですのでご検討ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
本投稿は、2024年01月24日 19時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。