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海外在住者が日本に本帰国する場合の納税は?海外では雇用契約中帰国すればフリーランスです。

EU国内海外在住者です、10代の頃に留学しそのまま海外で就職になり現在は公立的職務についております。当時住民票を抜かず出国してしまい、そのうち家族のものが早くに病気になりその後事情があり住民票を抜けないまま、日本での所得がなく海外での所得と納税、年金などを支払っている非居住者です。日本で一時帰国中に仕事の依頼があるときは20.24%の源泉を引いていただいております。秋以降に日本に本帰国することになりました。日本に帰国しますと(日本には私がEUで就いている職種がないため)フリーランスになってしまいます。さて、本題の質問なのですが2019年の8月末までは雇用契約していますので、こちらの税理士さんに相談したところ2019年の納税は在住期間が長いので在住国で申告してくださいとのことです。9月以降から12月末までの期間、日本でアルバイト的な仕事があった場合、年内は20.24%の源泉を引いていただいて今まで通りの形式でも大丈夫でしょうか?こちらにも半年ほどは住所を残しておく必要がありますので、実際本帰国と言っても半年ほどは行き来している予定ですが。。日本での正式な公立機関からの所得報酬は2020年1月以降になります。それを機に日本での納税、確定申告をし始めれるようにと思っているのですが。。それまでは、なんとかアルバイトと貯金で乗り切ろうと思っています。

1) それとも、こちらで納税してきた分、社会保険、年金等も含め帰国した時点で日本で申告しなければいけませんか?

2) 例えば、日本に帰国した秋から源泉を居住者としての10パーセントでアルバイト等の生活を凌ぐのであれば、秋から年末までの申告を国内でする必要がありますよね?とすると2国で申告しなければいけません。。

3)住民票を抜かなかったため、突然帰国し日本で納税をし始めた場合「今まではどうなされてたのですか?」と過去にさかのぼって罰されることなどはありませんか?アドバイスいただけたらありがたく思います。
よろしくお願いいたします。

税理士の回答

 まずは、いつ、日本の居住者になるかということが問題となります。
 住所が日本にあるか(住民票は判断の一要素となります)
 1年以上の日本に居所を有するという問題となります。

 公立的職場は8月で退職されるのですか。その場合、ご家族の居住状況などが大きな判断材料となります。
 
 国外に「継続して1年以上居住することを通常必要とする職業を有する」場合には、通常非居住者と判断されますが、退職されるとの説明でしたので、アルバイトが長期雇用でない場合には、「生活の本拠地」がどこになるか判断しないといけません。
 その際に、ご家族が日本国内にいらっしゃれば、日本国の「居住者」と判断される大きな理由となりえます。
 
 ただし、9月以降も現在の居住国と日本を行き来するとのお話であれば、EU各国と日本国は租税条約を締結しています。多くの租税条約では年間183日ルールで居住国が判断されます。貴方の国の税理士さんはそのように判断されたのではないでしょうか。

 9月以降も非居住者でなれば、貴方の給与等の所得は日本国の源泉徴収で20.42%(条約で異なる可能性あり)課税されます。源泉分離課税となります。

 当該給与は居住国でも課税されるため、給与の支払者をつうじて「源泉徴収に係る所得税及び復興特別所得税の納税証明願」を税務署に提出し発行を受けることで、居住国にて外国税額控除の対象となります。(詳細は、相手国の税法であるため不明です)

1 居住者となった場合は、居住者となり支払われた給与等が課税されます。居住者となった後に現在の居住国で得た収入に相手国にて課税された場合は、日本国での外国税額控除の対象となります。(居住者として日本国で納税された税額が限度)
 給与であれば年末調整の対象となりますので、外国税額控除は確定申告で行うこととなります。

2 居住国がどちらになるかにより、その取扱いが変わります。

3 罰されることはないと思います。
  ただし、住民票に関しては市区町村に相談されると良いと思います。
 
 居住者・非居住者の判断には、以下のサイトを参考にしてください
 特に、2か所の滞在地がある場合の判断は、2番目のサイトが分かりやすいと思います。
「NO2875 居住者と非居住者の区分」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2875.htm
「NO2012 居住者・非居住者の判定(複数の滞在地がある人の場合)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2012.htm

わかりやすくご説明して頂きありがとうございました!参考にさせていただきしっかり把握して準備を進めたいと思います。ありがとうございました!

本投稿は、2019年05月28日 02時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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