主人が個人事業主を廃業後、私(妻)が法人を設立。開業費など経費の処理について教えてください。
コロナの影響もあり、昨年10月末で主人が個人事業主を廃業しました。
その後、取引先からの強い要望もあり、私(妻)が法人設立し代表となり、
主人は従業員として同じ職種(製造業)で、翌月に起業しました。
また、主人は個人事業主での融資が多額となり、現在弁護士をたてて
個人再生の申請準備中です。
個人事業で残った資金から、廃業に伴う経費の支払、そして起業の際の開業準備金を支払っています。
設備など使える物は、法人として譲り受けた形になります。
主人の確定申告、また法人の経理処理等、どう処理したら良いのでしょうか?
事情が複雑で同じような方がいなく、正しい処理の仕方がわかりません。
申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
税理士の回答

処理が複雑で、簡単に説明しても知識がないとご自身で処理するのが難しいと思いますが、一応説明します。
個人再生については、まだ申請中で結論が出ていないと思いますので、この段階では考慮しません。結論が出てからの処理となります。
破産処理と違って、個人再生は税務上の配慮はされませんので、今後予定される債務免除の利益と、赤字申告の繰越損失の差がプラスだと税負担も生じます。ただ、債権者を納得させられれば破産処理よりも柔軟な処理となります。
個人の令和3年分については、個人事業は廃業までの処理、それ以降は法人からの給与となると思います。
設備の法人への譲渡は、原則、譲渡所得です。個人は個人再生なので譲渡金額は、中古としての時価である必要があり、法人は実際にお金を支払ってください。
法人は個人再生ではないので、普通に処理すれば良いだけです。
再生処理は、債権者への支払が破産処理よりも多額になるのが基本です。例えば、今、破産処理すれば300万円が債権者に支払われるとすれば、再生処理は300万円+αを債権者に支払う計画です。計画通り行けば債権者としては多少、支払金額が増えますが、支払時期が遅くなるため、債権者の説得が重要です。
ところで、ご主人が会社に出資した金額、他に肩代わりできる方、いませんか?再生計画の中で処理が決まりますが、考えていた方が良いと思います。
丁寧に教えて頂きとても助かりました。
弁護士にも相談して処理をしていきたいと思います。
ありがとうございました!
本投稿は、2022年03月04日 04時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。