未成年の孫への贈与金の運用について
①私の父母が私の未成年の子へ非課税の範囲内で贈与し、子の銀行口座を親権者である私が管理
②未成年証券口座にお金を移し私が子に代わって投資信託を購入して資産運用
③成人口座に移管したら口座は子が管理する
④子が自身のNISA口座にお金を移すため投資信託を全て売却する
以上の手順を踏む場合
Q
②で私が子に代わって資産運用することによって、父母から私に対しての贈与と看做され、子の口座は私の名義預金と看做され、③の時点で私から子への贈与と看做されることはありませんか?
税理士の回答

増井誠剛
ご質問の手順における贈与税の問題についてお答えします。
まず、②の時点で、父母から未成年の子への贈与が適切に行われており、その資金が子の銀行口座に入金されている場合、贈与者は父母であり、受贈者は子です。この際、親権者であるあなたが子の口座を管理し、資産運用を行うことは可能ですが、運用が子の利益のために行われていることが重要です。具体的には、子の資産であることが明確であり、親権者が私的に使用する意図がないことを示す必要があります。
次に、③の成人口座への移管時点では、名義預金と見なされないためには、子が資金の所有者であることを明確にする必要があります。移管手続きが適切に行われ、子が資産を管理できる状態になることが求められます。
また、④の時点で投資信託を売却し、NISA口座に資金を移す際も、子自身がその決定を行うことが重要です。これらの条件を満たしていれば、父母からの贈与があなたへの贈与と見なされたり、あなたから子への贈与と見なされるリスクを低減できます。
具体的な状況に応じて、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
"子の資産であることが明確であり、親権者が私的に使用する意図がないことを示す"とは具体的にどうすればよろしいのですか?
"子が資金の所有者であることを明確にする"とは具体的にどうすればよろしいのですか?

増井誠剛
子どもの資産であることを明確にし、親権者が私的に使用する意図がないことを示すためには、いくつかのポイントを押さえると安心です。まず、子ども名義の口座を開設し、その口座に資金を振り込むことで、誰の資産なのかがはっきりします。この際、親の口座を介さず、直接子ども名義の口座に入金するのがポイントです。さらに、資金の使い道についても透明性を保つことが大切です。たとえば、子どもの教育や旅行など、子ども自身のための支出であることが確認できるよう、レシートや明細を保管しておくと良いでしょう。
また、親がその資金を自由に使わないことを明示するために、親権者として管理するだけで私的利用しない旨を記録に残すのも一案です。覚書や簡単な文書を作成し、「この資金は子どものためのものである」と明記しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。専門家に相談しながら進めると、さらに安心です。
本投稿は、2025年01月27日 01時10分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。