長引く遺産分割協議、遺産再評価について
遺産分割協議を開始して3年以上たちます。
最近は、株式を初め有価証券の価値に大きく変動があり、相続地近くに幹線道路も開通し不動産評価にも変化があります。
相当長引く遺産分割協議では、一般的に再度評価を行うものですか?
または、公平を保つ為には再評価すべきですか?
税理士の回答
遺産分割協議が長引くのは、
もどかしい気持ちになりますね。
遺産分割協議のために財産評価を再度行なうかどうかは、
相続人どうしで自由に決められると思います。
ご記載の通り、
有価証券で言えば、
日経平均はこの3年間で1万円ほど上昇し、
土地の路線価も年々上昇しています。
近くに幹線道路が開通したのであれば
利便性も向上しているでしょう。
ただ、評価を再度行なうことで「相続時点」より
・誰かは有利になって
・誰かは不利になる
ということは否めません。
再評価を提案する人だけが有利になる状況でしたら
よりいっそうの長期化に繋がる恐れもあります。
いつ時点の評価を土台にするかを考えると、
相続時点が納得感があるようにも感じます。
その土台のうえに、近年の景気の推移も考慮して、
分割に斟酌してもらうぐらいがちょうど良いようにも感じます。
税理士という職業柄、
早期に皆さんが分割協議に納得し、
合意がまとまることを願ってます。
ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2024年07月22日 07時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。