軍用地の相続税について
軍用地(米軍)を相続することになりそうです。固定資産評価は約600万円、120坪、年間地代が60万円、不動産業者数社に確認すると相場坪最低でも、45万から50万で取引されているのは確認できました。弁護士に相談した後に、不動産業者数社に相場(実売価格)を調べてもらう様にアドバイスをもらったので調べました。一般論で構わないのですが、どのくらいの相続課税額になるでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。
税理士の回答

小川真文
ご相談の物件について具体的な場所や地目(田畑、山林、雑種地等)が不明ですので表方法の計算のみ提示させて頂きます。
国が借り上げているいわゆる「軍用地」の相続税評価額は、一般の貸地と同様に自分で使用している場合の評価額から借主の地上権を差し引いて求めますが、固定資産税評価額にかける倍率や地上権割合については特有の事項があります。相続税を申告するときの軍用地の評価額は、固定資産税評価額に所定の「倍率」をかけて地上権にあたる部分を差し引いて計算します。
「倍率」は一般の土地とは異なり、軍用地向けの「公用地用の評価倍率表」で確認する必要があります(米軍基地の多い県では2~3倍)。また「地上権割合」は存続期間に応じて定められていますが、軍用地の評価では存続期間の定めがないものとして原則40%となります。計算の手順としては、固定資産税評価額を確認する、公用地用の評価倍率表で倍率を確認する、算式に当てはめて相続税評価額を求めるという流れとなります。
ちなみに軍用地の売買価額は国から支払われる年間の借地料に所定の倍率をかけて計算されますが、地域によって違う倍率は40~60倍と言われています。
細かなご回答ありがとうございます。
ちなみに雑種地なります。
大変、貴重なご回答です。
休日にも関わらず感謝申し上げます。
本投稿は、2023年01月29日 08時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。