個人事業主です。
個人事業主をしています。
今年初めてなりました。
会計ソフトをつかってまとめています。
会社から給料を受け取った場合、売上高として入力しますよね?
その入力する金額は、手取額でいいのでしょうか?
引かれているものといえば、所得税と車を使うのでその車のリース代です。
今は口座に入金される手取額をソフトに毎月入力しています。
手取額を入れているので、最初から引かれている所得税やリース代はノータッチです。
会計ソフトに引かれている所得税を入力する必要はありますか?
税理士の回答
会社からの給料は「給与所得」になるため、個人事業の売上にはなりません。
仮に事業用の口座に給料が入金されたときは「事業主借」という勘定科目で入力処理することになります。
そして、所得税は経費になるものではないので、「事業主貸」という勘定科目で入力処理します。
個人事業の損益と給料収入は混在しないよう、注意が必要です。
会社といっても雇われ個人事業主なので給料というより報酬です。すみません私が間違えました。報酬の場合はどうなりますか?
ご連絡ありがとうございます。
事業としての報酬であれば、売上になります。
もし、売上から所得税とリース料が引かれている場合には次のような仕訳になります。
・現金預金 ××× / 売上 ×××
・事業主貸 ××
・リース料 ××
そして、売上から引かれている所得税(上記の事業主貸の金額)は確定申告の時に納める所得税から差し引くことになります。
単に手取額だけの入力ですと、源泉徴収された所得税と経費になるリース料が計上漏れになりますのでご留意ください。
ご説明ありがとうございます!
そしたら、今やってる手取額だけ記入している状態ではやっぱりだめで、総支給額を売り上げとして書き直さなければならないということですね!
所得税とリース代はどのように書けばいいのでしょうか?借方貸方合わせて教えていただけると嬉しいです、、。
ご連絡ありがとうございます。
税務会計の基本(原則)は「総額主義」になりますので、手取り額だけでなく引かれている諸費用等も処理する必要があります。
所得税とリース料に関して、次の事例で仕訳すると次のようになります。
(例)売上高:10,000円、所得税:1,000円、リース料:500円 とした場合
・諸口 10,000 / 売上 10,000 「○○社への売上」
・現金預金 8,500 / 諸口 8,500 「○○社より入金」
・事業主貸 1,000 / 諸口 1,000 「○○社の売上に係る源泉所得税」
・リース料 500 / 諸口 500 「○○社へのリース料」
初心者の私にとってはとてもありがたい説明の仕方で助かります!!!
あとすみません諸口ってなんでしょうか( •́ㅿ•̀ )
うちは報酬が入金されたら口座保管ではなく、現金で手元保管なのですがそれを表すのに、【現金/普通預金】と書いています。
その後に生活費分を抜くために【事業主貸/現金】と書いています。
これは間違いないでしょうか?
又、これらは先ほど説明していただいた中の、どのタイミングで書けば良いでしょうか?
「諸口」とは勘定科目てはなく、仕訳の相手科目が複数ある場合の表現方法になります。
もし、難しい場合には、「現金」科目で考えて頂ければ良いと思います。
上記の例で考えると次のようになります。
・現金 10,000 / 売上 10,000
・事業主貸 1,000 / 現金 1,000
・リース料 500 / 現金 500
この仕訳でも結果は同じになるはずです。
詳しいご説明ありがとうございますとても分かりやすいです!
この引かれてる所得税などは、引かれた状態で報酬がうちの口座へ入金されるのですが、それでも現金とかいて大丈夫なのでしょうか?
ちなみに事業用資産は口座保管ではなく、手元に現金保管です。何かペンをかったり仕事に必要なものを買うときも全て現金でやり取りしています。
前述の回答は諸口を使わない場合の例として示したものですので、ご質問の文面をそのまま仕訳にすると次のようになると思います。
・普通預金 10,000 / 売上 10,000
・事業主貸 1,000 / 普通預金 1,000
・リース料 500 / 普通預金 500
・現金 8,500 / 普通預金 8,500
事業主貸 1,000 / 普通預金 1,000
・リース料 500 / 普通預金 500
ここの右側はどちらとも売上高ではおかしくなりますか?
右側の科目を売上で処理する場合には次のようになります。
・普通預金 8,500 / 売上 8,500
・事業主貸 1,000 / 売上 1,000
・リース料 500 / 売上 500
そして、
・現金 8,500 / 普通預金 8,500
この形がシンプルかもしれませんね。
普通預金/売上 (手取額)
事業主貸/売上 (所得税)
リース料/売上 (車のリース代)
この3つを入力したとしたら、
これらを全部合わせて総支給額ですという風にみなされますか?
又、現金/普通預金 は、手元に現金としてもっているという意味でしょうか?
上記3つの仕訳処理をすることで、立派な総額表示の処理になります。
現金/普通預金 は、普通預金から現金を引き出して手元に現金を持っているという意味になります。
とってもとっても分かりやすい説明ありがとうございます!これで悩みが解決しました!!!本当に助かりました!理解力のない初心者の私に根気強く説明してくださってありがとうございます!
すみませんもうひとつ聞きたいのですが、事業主貸にすると経費に入らないと聞いたのですが、所得税はそもそも経費としてはいれないものでしょうか?
はい、所得税は経費になるものではありません。
ただし、売上から引かれている所得税は、税金を「先払い」しているものと考えて、確定申告で納める所得税額から差し引くことが出来ます。
それを示すために事業主貸でやるのでしょうか?
今報酬から生活費を家計に移すために事業主貸/現金とやっています。
なので所得税も生活費も事業主貸でやったら最終的に貸借対照表にかかれる事業主貸のところに記載される金額が生活費と所得税混ざったものになって、いくらが引かれた分の所得税なのかってわからなくなるのでは?と思ってしまいました。
そもそもの仕組みというかやり方がわからないから理解するのにも時間がかかってしまっているのですが教えていただけたら嬉しいです、、、。
事業主貸の勘定科目の中で補助コードを付けて所得税の金額を分かりやすくするか、或いは、所得税に関しては事業主貸ではなく、「源泉所得税」と分かりやすい勘定科目を新たに設定して処理しても良いと思います。
その場合には、「資産の部」に設定してください。
資産の部に設定するにはどうしたらできますか?
「科目登録」または「科目設定」などのメニューがありましたら、そちらから登録ができると思います。
「売掛金」などが設定されている場所が「資産の部」になりますので、売掛金の下あたりに新たに「源泉所得税」という科目を登録すると良いと思います。
一般的なやり方は事業主貸ですか?
事業主貸のケースや、源泉所得税といった分かりやすい科目で処理するケースと両方あります。
勘定科目に決まった方法はありませんので、やりやすい方法で宜しいと思います。
なるほど。
源泉所得税という科目を新しく作って帳簿をつける場合でも、やり方は前回教えてくださったように
普通預金/売上 (手取額)
源泉所得税/売上 (所得税)
リース料/売上 (車のリース代)
で良いのでしょうか?
気をつける面は資産の部に源泉所得税を設定することで大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
なお、資産の部で処理しますが、他の資産勘定とは異なり、翌年には繰り越さないもの(確定申告で税額控除するもの)になりますので、年末(12/31)付けで事業主貸に振り替えることになります。その点は御留意ください。
消さなきゃ行けないということですか?
勘定科目としては、期中は分かりやすいように「源泉所得税」を使っておき、期末に「源泉所得税」から「事業主貸」に振り替え処理するのが宜しいと思います。
その後、事業主貸と事業主借を相殺して「元入金」という勘定科目を使って繰越処理を行います。
少々複雑になりますが、会計ソフトではこの元入金の繰越処理は自動的にやってくれるものと思います。
事業主貸の補助科目に源泉所得税というのがあり、それでやっています。あってますか?
本投稿は、2018年11月30日 17時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。