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割増賃金が発生する場合もある!「振替休日」と「代休」の違いは?

著者: 高橋 豊 社会保険労務士

社内で、休日出勤をさせて代わりに違う日に休ませた場合、何気なく「休日を振替えてね」や「代休を取ってね」と言っていませんか?

「休日の振替」と「代休」とでは、労働基準法での考え方は全く意味が異なります。

この記事では、その違いについて解説をしたいと思います。

目次

「休日の振替」とは

もともとの休日と労働日を「あらかじめ」振り替えることをいいます。

ポイントは「あらかじめ」という部分ですが、これは事前に振り替える休日を特定しておく必要があります。また、就業規則等により「休日を振り替えることがある。」などの規定をしておかなければすることはできません。

この場合、振り替えた休日は労働日となるため、休日労働とはなりません。つまり、休日労働などの割増賃金は発生しないことになります。(※同一週内の場合)

「休日の振替」の例

日曜日の法定休日を月曜日に振り替えた場合。

【変更前】
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日
【変更後】
労働日
(8時間)
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日

これは同一週内の場合であり、休日を翌週に振り替えたこと等で、週の労働時間で法定労働時間を超えてしまった場合は、超えた部分が時間外労働になります。

翌週に「休日の振替」をした例

土曜日の所定休日を翌週月曜日に振り替えた場合。

【変更前】
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日
【変更後】
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
法定休日振替休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日

上記の例では、以下のように割増賃金が発生します。

1週目:労働時間は48時間となり8時間分の時間外割増賃金(125%割増)が発生
2週目:労働時間は32時間となり8時間分の通常支払われる賃金(100%)を控除

この結果より、時間外割増賃金の割増部分「125% - 100% =25%部分」の支払いが必要となります。

「代休」とは

休日労働を行わせた後で、事後的に休日を取らせることをいいます。この場合は、休日を与えていますが、既に行われた休日労働の事実は変わらないので時間外割増賃金や休日労働割増賃金などの支払いは必要となります

「代休」の例

法定休日の日曜日に労働し、金曜日に休みをとった場合。

【変更前】
法定休日労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
所定休日
【変更後】
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
労働日
(8時間)
代休
本来は労働日
(8時間)
所定休日

上記の例では、以下のように割増賃金が発生します。

日曜日:法定休日で休日労働となり休日労働割増賃金(135%割増)が発生
金曜日:通常の労働日に休日を取得したため、通常支払われる賃金(100%)を控除

この結果より、「休日の振替」とは違い、「代休」は同一週内に休日を取得しても、休日労働割増賃金の割増部分「135% - 100% =35%部分」の支払いが必要となります。

また、行政解釈の通達にも「休日に労働を行った後にその代償としてその後の特定の労働日の労働の義務の免除するいわゆる代休の場合は休日の振替には当たらない。」とされています。

このように、「休日の振替」と「代休」では異なる性質を持っていますので、そのあたりを理解して対応する必要があるでしょう。

社員が入社したあとの労務管理や給与計算は、

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