仕入れた商品を破棄するときの計上
仕入れた商品を破棄したときの、計上について知りたいのですが。
例えば1000円で仕入れたものを破棄する場合
売り上げ、所得の欄にはどう記載したらいいのでしょうか?また仕入れたお金は仕入れ経費としてトータルの仕入れに足してもいいのでしょうか?
税理士の回答
以前に挙げられた質問に沿って回答させて頂きます。
前提として「白色申告」で帳簿は収支のみ記載しており、複式簿記による商品勘定は使用していないと考えさせて頂きます。なおかつ棚卸は実施しているとの条件とします。
その場合は「仕入れた商品を破棄したときの、計上について」は会社での複式簿記では(さきに先生がお答えした通り)商品廃棄損で計上することとなりますが、個人事業主の場合には売上原価と経費があるだけですので、商品の破棄についての処理を帳簿には記載しないとされています。(廃棄損を経費とするとダブルカウントになる)
それに変わって、棚卸しをする時に廃棄した商品は数えない、という方法を取ります。
例示及びフローで説明しますと、白色個人事業主の場合
・商品を1000円で仕入れた → 仕入価格(原価)1000円を仕入高として記帳する
・仕入れた商品1000円の破棄が生じた → 破棄した商品の仕入価格(原価)1000円を記録しておく
・期末の棚卸し(実地棚卸し) → 商品在庫を確認するとき、上記の破棄分1000円は(存在しないので)除かれる
という処理となります。
売上には影響しませんので「売り上げ、(所得)の欄にはどう記載したら」には本件に関係した記載の必要はありません。
「仕入れたお金は仕入れ経費としてトータルの仕入れに足して」ありますので、破棄の際の調整は必要ありません。
結果的に(破棄分の)仕入れた商品が無くなった(なおかつ売上にも反映されない)、ということでの損失が計上されるという意味合いとなります。
なお、実際に破棄した事実を証明するため、写真等で処分の内容を(処分業者の請求書などと共に)記録しておくことをお勧めします。
ご回答ありがとうございます^ ^
売り上げや所得、経費には影響がでずに数字が動く事がないのですね。
破棄した商品と仕入れ額を記録しておけばいいのですね。
破棄した商品だけを記入する場所を作って、帳簿から消してそちらに記録していく形をとってもいいのでしょうか?
お考えのとおりで大丈夫です。棚卸の際に損失が計上されるイメージです。
「破棄した商品だけを記入する場所を作って、帳簿から消してそちらに記録していく形をとってもいい」ですが、売上、仕入及び経費を全て一つの帳簿(簡易式帳簿等)で管理しているのであれば、破棄した年月日の項目については勘定科目の金額蘭には記載せず、「摘要欄」などに破棄の内容(商品の品目や数量等)を記載しておくことをお勧めします。
本投稿は、2022年10月11日 16時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。