美容室での発注時の欠品の仕訳について
6月に商品を10,000円分発注し
消耗品費10,000/買掛金10,000で仕訳
1,000円分の商品が欠品で7月の支払い時に
買掛金10,000/普通預金9,000
消耗品費1,000
とし、7月に20,000円の商品を発注時の仕訳
消耗品費20,000/買掛金20,000
しかし6月欠品分が一緒に納品された場合はどのように仕訳をしたら良いでしょうか?
上記の仕訳を21,000に変更するのでしょうか?
それとも別で仕訳が必要でしょうか?
税理士の回答

こんにちは。
次の仕訳はいかがでしょうか。
買掛金20,000/普通預金21,000
消耗品費1,000/
どうぞよろしくお願いいたします。

杉野孝博
一般的に、請求書は商品が納品された後に届き、仕訳は当該請求書に基づき記帳します。
したがって、6月は納品した分しか請求されないと思いますので、消耗品費9,000円/買掛金9,000となります。
7月分は、6月に発注して追加で納品された1,000円と、7月に発注して納品された20,000円の請求になると思いますので、消耗品費21,000円/買掛金21,000とすればよろしいかと思います。
例えば
発注時6/15の仕訳金額10,000円と、納品時6/17の納品書の金額9,000円とで異なる場合はどちらでの日付でいくらで仕訳したら良いのでしょう?
2回仕訳が必要なのでしょうか?

杉野孝博
質問者様は発注時に仕訳を起こされているようなのですが、一般的に、仕訳は発注時や納品時ではなく請求書が送付されてから起こします。
その取引先様からは、1か月分(20日締めや月末締め)の納品書をまとめた請求書が送付されていると思いますが、欠品により1,000円分が納品されなかったのであれば、請求書の金額は9,000円となっていないでしょうか?
はい、仰る通りです!
ということは発注時と納品時には仕訳せず、請求書が届いた日付で仕訳をするだけで良いのでしょうか?

杉野孝博
請求書に発行日(20日や末日など)が記載されていると思いますので、その日付で計上していただければ問題ありません。
なるほど、かなり無駄にややこしくなるような仕訳をしていたようです。
ちなみに発生主義でも上記のように発注時の仕訳をしていなくても問題はないのでしょうか?

杉野孝博
例えば、取引先が20日締めであり、6月5日に300,000円、15日に300,000円、25日に300,000円の商品が納品された場合、6月分(6月20日付請求書)は600,000円となってしまいます。
本来であれば900,000円の債務が確定しているので、厳密に発生主義を採用するのであれば〆後として25日の300,000円を追加計上することになりますが、毎月、複数の取引先から多数回納品される場合など、毎月〆後計上をすると処理が煩雑となることから、多くの中小企業は決算期末のみ調整していることが現実だと思います。
質問者様の業態は美容室とのことですが、毎月、厳密な月次決算を行うことを必要としない限り、決算期末のみ漏れなく計上すれば問題は生じないのではないかと考えますが、いかがでしょうか?
詳しくありがとうございます。
と言うことは発注や納品時は仕訳せず請求書を見て仕訳していけば良いのですね。
ちなみに納品書は保管しなくても良いのでしょうか?

杉野孝博
納品書も、請求書や領収書と同様の保管義務があります。
本投稿は、2024年09月09日 10時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。