商品有高帳や棚卸資産の端数処理について
個人事業主、免税事業者です。
税込経理で進めています。
棚卸資産の仕入単価の把握を目的として商品有高帳(先入先出法)を作っているんですが、
海外から仕入れた商品が割り切れず、実際の仕入原価と数十円の差額ができてしまいます。
仕入単価12,653円×数量4、50611円にしたいときはどのように処理すればいいのでしょうか。
単価12,652円の商品3つと単価12,655円の商品1つにするなどして調整してもいいのでしょうか。
四捨五入しています。
切り捨てても切り上げても、実際の仕入額とは差額があります。
消費税、送料関税なども込みで計算しています。
税理士の回答

増井誠剛
結論から申し上げますと、単価を個別に調整するのは可能ですが、処理の一貫性を持たせることが重要 です。
今回のケースでは、仕入単価12,653円×4個で計算すると50,612円となり、実際の仕入額50,611円との差額が1円発生しています。こうした誤差は、四捨五入や切り捨て・切り上げによる端数処理の問題であり、実務上は許容範囲 です。
処理方法として、
一部の単価を微調整する(例:12,652円×3個+12,655円×1個)
調整勘定を使用する(例:「仕入誤差」として1円を別途処理)
どちらも問題ありませんが、毎回単価を調整すると管理が煩雑になるため、「仕入誤差」として処理する方がシンプル です。仕訳では「仕入誤差」などの勘定科目を使い、誤差分を別途処理することで、一貫した経理処理を維持できます。
本投稿は、2025年02月04日 23時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。