現金勘定の多い決算書
現金勘定が企業規模等より過大な場合には、どういうことが考えられますか?
税理士の回答
現金勘定が企業規模等より過大な場合には、どういうことが考えられますか?
支払サイトより入金サイトのほうが、早い。
三嶋政美
現金勘定が過大な場合、会計処理や内部統制上の異常が疑われます。
まず考えられるのは、売上除外や架空経費などによる「脱税リスク」を隠すための帳簿上の不整合です。実際の現金残高が帳簿と一致しない場合、過少申告や私的流用が潜む可能性があります。
また、企業の規模に比して現金保有が多い場合、資金管理体制の未整備や、代表者の金銭出納管理の不透明さも想定されます。特に、金庫管理・出納簿記録・定期照合が形式的であれば、内部牽制が機能していない証左です。
要するに、過大な現金残高は「不自然な会計の兆候」であり、監査や税務調査では重点的に確認されるポイントとなります。
本投稿は、2025年10月27日 18時19分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







