法人での株式投資の経理処理について
ネット証券口座を作成し、株主優待を目的とした長期投資での株式投資を考えております。ただ、市況によっては、売却する可能性も0ではありませんが。
経理処理について、教えてください。
株式の購入時については、下記、経理処理で問題ないでしょうか?
また、決算時において、何か処理をする必要があるのでしょうか?
(株式購入時)
有価証券×× 普通預金××
手数料××
また、仮に売却をした場合については、下記経理処理で問題ないのでしょうか?
売却益については、営業外収益として、法人税等が課税されるという理解で間違いないでしょうか?売却損については、営業外損失という理解をしております。
(株式の売却)※売却損あり
普通預金×× 有価証券××(売却金額)
売却損××
手数料×× 普通預金××
(株式の売却)※売却益あり
普通預金×× 有価証券××(売却金額)
売却益 ××
手数料×× 普通預金××
税理士の回答
長期投資とのことですので、
(株式購入時)
有価証券×× 普通預金××
手数料××
有価証券の取得に係る手数料は付随費用として有価証券に含めます。
勘定科目は投資有価証券の方が適切かと思います。
投資有価証券(投資その他の資産)✕✕ 普通預金✕✕
売却時の仕訳は有価証券を投資有価証券に売却損益を投資有価証券売却損益とした方がより適切かと思います。
手数料はご記載のように別仕訳でも結構ですし、売却損益に含めても結構です。
売却益については、営業外収益として、法人税等が課税されるという理解で間違いないでしょうか?売却損については、営業外損失という理解をしております。
長期保有目的とのことですので特別損益に計上すべきと思いますが、中小企業等であればそこまで拘る必要はないかもしれません。
銀行から借入等があれば、特別損益に表示した方が適切かと思います。
また、決算時において、何か処理をする必要があるのでしょうか?
非公開の中小企業等の長期保有目的であれば特に処理はありません。

長期投資での株式投資が目的であれば、特に期末において評価損益の計上は必要ないと思います。相談者様のご理解の通りになると思います。
なお、当初から売買目的のために購入した株式であれば、期末において評価損益を計上することになると思います。
本投稿は、2020年10月13日 15時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。