フランチャイズの初期費用の仕訳について
昨年、フランチャイズで清掃業として開業しました。
●下記の初期費用はこの勘定科目で合っていますか?
また、こちらの繰延資産は任意償却できますか?
フランチャイズ加盟金 330,000 →繰延資産
開業前研修費 1,400,000 →繰延資産
開業前広告費 290,000 →繰延資産
保証金(ロイヤリティなどの支払い滞納時用) 300,000 →差入保証金
薬剤道具初期セット預け金 400,000 →長期前払費用
●薬剤道具を商品として販売はしておらず、清掃作業のみの提供なのですが、勘定科目は仕入か消耗品費かどちらですか?
また、預け金が返金されたときの勘定科目は何になりますか?
薬剤道具初期セット 330,000 →?
薬剤道具初期セット預け金返金 70,000 →?
●薬剤道具の棚卸は必要ですか?
必要な場合、薬剤は目分量で(仕入値ー残量)ですか?
道具は新品のみが棚卸の対象になりますか?
また、記帳は下記のように行えばいいでしょうか?
2020.12.31 仕入/期末棚卸高
2021.12.31 期首棚卸高/仕入
税理士の回答

ご相談にご回答致します。
開業前の研修費や広告費は、任意償却の繰延資産(開業費)で宜しいかと思います。フランチャイズ加盟金も繰延資産となりますが、こちらは5年間の月数割での償却となります。
保証金は差入保証金で宜しいかと思います。
薬剤道具というのが具体的にどのような物か分かりませんが、洗剤等であれば消耗品費で構わないかと思います。仕入とすると薬剤道具そのものを販売するために仕入れた物となります。
薬剤道具初期セットに掃除機等の資産で10万円以上の物がある場合は固定資産計上を検討する必要がございます。
薬剤道具初期セット40万円が今後業務で使用する薬剤購入の先払いであれば、長期前払費用ではなく消耗品や固定資産となります。ないしは、前渡金や仮払金で一旦処理することも考えられます。
薬剤道具の棚卸については、量や金額にもよりますが、実施した方が宜しいと思います。棚卸はもちろん記帳の上でも必要となりますが、業務管理上重要となります(薬剤を効率的に使用しているかを認識できます)。
棚卸の方法は、薬剤道具が業務上かなりの高額であるのではあれば実際に量を量る等なるべく正確に量った方が宜しいですが、そこまで高額でもないや正確に量るのが難しい場合等は、目分量での棚卸でも宜しいかと思います。
なお、薬剤道具は先にもご説明しましたように仕入ではないので、棚卸実施した場合の記帳は、
2020.12.31 貯蔵品 〇〇円 / 消耗品費 〇〇円
2021.12.31 消耗品費 〇〇円 / 貯蔵品 〇〇円 ←前年末仕訳の振戻
宜しくお願い致します。
さっそくのご回答ありがとうございます!
こんな丁寧に教えていただけるんですね!
今後業務で使用する道具・薬剤購入の先払いで10万円以上の物がないので、下記の認識であっていますか?
・薬剤道具初期セット預け金
→3/15(開業日) 仮払金400,000/普通預金400,000
・薬剤道具初期セット、預け金返金
→4/20 消耗品費330,000/仮払金400,000
普通預金70,000/

ご連絡ありがとうございます。
ご認識の通りで宜しいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。
解説とてもわかりやすかったです!
ありがとうございました!

お礼のお言葉を頂きまして、ありがとうございます。
お仕事頑張ってください。陰ながら応援しております。
宜しくお願い致します。
本投稿は、2021年02月14日 20時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。