不動産売買時にかかる費用と税金について
父が、祖父から受け継いだ土地と建物を1000万円で売却しようとしています。高齢のせいもあり、その時にかかる税金などは全くかからないと思っています。なので、その時にかかる不動産取得税(こちらは半年以内位に請求がくるとのことであっていますか?)、仲介手数料、譲渡益その他の費用が具体的にいくらかかるのか教えて頂きたいです。今月、3/27日に契約をしてしまいそうなので、出来ればその前に教えて頂けると助かります。宜しくお願い致します。
税理士の回答

回答します
「不動産取得税」は取得したときの税金のため、売却したときにはかかりません
「仲介手数料」は、1000万円の物件の場合は、だいたい40万円位になりますが、不動産業者によって異なります。
(1000万円×3%+6万円)×1.1=396,000円
「印紙税」契約書に貼る印紙税は、1000万円の場合5千円(4月1日以降は1万円 の予定) 1000万円を超えた場合は1万円(2万円)
「譲渡益にかかる税金」は、計算しないとわかりません。
他の所得と分けて税額が算出されます(分離課税)
長期譲渡の場合 国税 譲渡益×15%×102.1%(2.1%は復興特別所得税)
地方税 譲渡益 × 5%
短期譲渡の場合 国税 譲渡益 ×30%×102.1%
地方税 譲渡益 × 9%
なお、売却する建物にお父様が居住していた時には、他の条件もありますが「居住用住宅の譲渡の特例」として3000万円の特別控除があります。
※その結果、税額が算出されなくとも申告期限内に申告することが条件となります。
【譲渡益の算出方法】
不動産の譲渡価額 - 取得費 ― 譲渡費用(― 特別控除額) = 譲渡益
・ 取得費は、当初祖父が購入したときの価額になります。
また、相続した時に登記した時にかかった登記費用なども含まれます。
不明の場合は、売却価額の5%
譲渡費用は、仲介手数楼や契約書の印紙税などになります
【長期・短期】
売った年の1月1日(令和4年1月1日)の時点で、所有期間が5年を超えている場合長期となり、5年以下の場合は短期となります。
なお、相続で引き継いだ土地建物の場合は、被相続人(祖父)が所有した時から計算します。
国税庁HPから説明箇所を添付します
「土地や建物を売った時」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/05_2.htm
「相続や贈与によって取得した土地・建物の取得費と取得の時期」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3270.htm
「マイホームを売った時」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3302.htm
祖父が購入したときの価格など…過去にさかのぼって調べる必要があるのですね。どこへ行けばわかるのか、今一度不動産屋に確認してみます。早速のお返事有り難う御座いました。

ベストアンサーをありがとうございます。
取得費が不明の場合は譲渡所得の5%が取得費として計算されます。その場合、実態とかけ離れてしまうと思われますので、よく調べてください。
なお、「居住用住宅の特別控除額」が3000万円なので、要件に合致しかつ期限内申告を行えば、所得税は課税されないと思いますが、万が一ということもありますの、調べていただけますようにお願いいたします。
先に添付した「マイホームを売った時」をご一読ください。
本投稿は、2022年03月16日 13時44分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。