農業における高級車の経費計上について
サラリーマンをやりながら、不動産賃貸業と農業を営んでいます。
現在個人で車を所有し、利用状況に応じて按分していましたが、今回2台目の車を購入し、元々の車を家事転用しで2台目を事業用とする予定です。
主に作物や農具の運搬、会計業務に伴う移動などに使う予定です。
2台目の車がいわゆる高級車で、中古車なのもあって減価償却費が大きく、また農業はほとんど収益が出ていない状態で、農業決算が2年ほど大きく赤字になってしまいます。
問題になるでしょうか。
よろしくお願いします。
税理士の回答

1. 事業使用と経費計上
高級車を事業に利用する場合、その車が実際に事業目的に使用されていることを示す必要があります。事業内での使用が確認できない場合、経費として認められないリスクがあります。したがって、作物や農具の運搬、会計業務を含む具体的な使用記録を残すことが重要です。
2. 減価償却費の計上
高級車の購入は原則として節税対策にはなりにくく、減価償却資産として中古資産の耐用年数に基づいて費用計上が必要です。
3. 赤字の問題
農業からの収益が少なく赤字が続く場合、税務当局から事業としての実態が問われる可能性があります。農業が継続的で収益を上げるための努力をしていることを示す必要があります。事業と家事の区別を明確にし、事業費用としての証拠をしっかり記録しましょう。
4. 節税対策としての効果
高級車、特に中古車であっても、値下がりによる資産価値の減少を活用して節税を行う手法がありますが、同時にその維持費や売却計画なども考慮に入れる必要があります。
したがって、農業用として高級車の経費計上を問題なく行うには、収益性の向上と共に、高級車が事業活動に不可欠であることを示す証拠の記録を続けることが不可欠です。その他の収益源、例えば不動産賃貸業を考慮した上で、全体の事業活動をどのように位置づけるかも重要な観点になります。
ご回答いただきありがとうございました。
本投稿は、2024年11月23日 01時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。