減価償却の根拠について
減価償却をなぜ行うのか、備忘価額とは何なのかについて、教えてください。
減価償却の根拠については、長期に渡り価値が持続するものだから、という説明を見かけます。しかし、ボールペン一本でも芯を替え続けて10年以上使えます。紙は印刷したものを何十年と保管することが可能です。価値は持続しています。それと何が違うのでしょうか?
固定資産台帳に残すために備忘価額として1円残すということですが、帳簿にあろうと無かろうと、台帳にあれば管理上は存在するのであって、棚卸によって確認もできます。その固定資産が帳簿に無いからといって、不正会計につながるとはとても思えず、税務署として必要なアクションがあるとも想像できません。備忘価額とは何が目的なのでしょうか?
全てが手書きだった頃の名残だという可能性は思いつきますが、そうだとしてもなぜ残り続けているのかが疑問です。
税理士の回答
税法上、10万円以上の資産を取得した場合には、減価償却資産として、経理処理します。所得(利益)を計算する為のルールです。
10万円未満の支出は、その年度の費用になります。
備忘価額を残すのは、その減価償却資産が帳簿上、存在することを意味します。
私が知りたいのは、なぜこのように非論理的なシステムが有効とされ続けているのかという理由です。ルールがあるのは事実ですが、ルールには根拠があるはずです。今は筋が通らなくても、昔はそうすべき理由があったのかもしれません。
遙か昔、顔も名前も知らない誰かが作ったルールをただ受け継いできただけで、理由も意味も全く失われているというのなら、そのルールを信じる理由が分かりません。
本投稿は、2019年05月04日 18時28分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。