前期分の社会保険料、法定福利費と預り金の仕訳間違い
従業員の社会保険料分を預り金で処理して、納付時に事業主負担分は法定福利費で仕訳しているのですが、
今期決算をしていて、預り金がマイナスになっているので、前期の決算内容を読み返していたところ、3か月分だけ誤って社会保険料の納付時の仕訳が、事業主負担分も全て預り金で仕訳していたミスに気づきました。
この場合、今期ではどのような処理をすれば良いでしょうか?
立替金で仕訳して、前期決算の修正申告も必要でしょうか?
宜しくお願い致します。
税理士の回答

1.今期の処理
誤って預り金で仕訳された事業主負担分を、法定福利費に振り替える仕訳を行います。
具体的には、預り金をマイナス(借方)、法定福利費をプラス(貸方)で仕訳します。
2.前期決算の修正
原則として、前期決算の修正申告は必要です。
ただし、金額的重要性が低い場合は、今期の損益計算書において前期損益修正として処理することも可能です。
3.立替金の使用について
この場合、立替金での仕訳は適切ではありません。事業主負担分は本来法定福利費として処理すべきものであるため、直接法定福利費に振り替えるべきです。
石割税理士 様
ご丁寧な回答ありがとうございます。
大変勉強になりました。
再確認させて頂きたいのですが、
前期の預り金⇒本来法定福利費処理の誤り金額合計が20万分だと仮定して、
1.今期の期首月に前期分の誤りを仕訳する、
預り金 200,000 / 法定福利費 \200,000 摘要:前期の社会保険料
2.期首又は期末に前期損益修正をする
法定福利費 200,000 / 前期損益修正損 \200,000 摘要:前期の社会保険料 振替分
以上の2ステップを行う認識で合っていますでしょうか?
何卒宜しくお願い致します。

今期の冒頭で、前期のミスを修正するための仕訳を行います。この場合、以下のような仕訳が考えられます。
借方(費用):法定福利費
貸方(負債):預り金
金額は前期のミスに該当する社会保険料の事業主負担分の合計額です。

修正仕訳を行った後は、今期の預り金の残高が正しく表示されるようになります。また、今期以降は正しい方法で仕訳を続けます。
石割税理士 様
お世話になります。
追加回答へのお礼が遅くなりまして申し訳ございません。
ご丁寧な回答ありがとうございました。
本投稿は、2024年08月20日 19時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。