社内利用サーバーのパーツ交換にかかる勘定科目について(固定資産、修繕費、消耗品)
ITサービス業の中小企業です。
社内で利用しているサーバーの部品(ハードディスク)を交換しました。
税抜で185,000円、購入数は1つです。
交換作業は外注せず、社内の担当にて交換済みです。
交換理由は部品の寿命が近いためです。
元の部品と【同等品】を購入して交換済みです。
(容量を増やしたり、機能向上するような用途ではなく、現状維持が目的です)
社内利用のサーバーは既に固定資産として登録、管理されています。
今回購入した18万円の部品について
通常どの勘定科目で計上すべきかご相談いたします。
税理士の回答

サーバーの部品(ハードディスク)の交換にかかる費用について、勘定科目を検討する際のポイントは、交換の目的と固定資産としての要件です。
今回のケースでは以下の条件が重要です:
1. 交換目的:現状維持であり、機能向上や容量増加などの資産価値の増加を目的としていない。
2. 金額:税抜185,000円。固定資産の計上基準額(通常は10万円以上)を超えているが、消耗品の範囲内として扱うことも可能。
3. サーバー本体:既に固定資産として計上されている。
これを踏まえた勘定科目の選択肢:
1. 修繕費
交換の目的が「現状維持」であり、資産の価値を向上させるものではないため、通常は修繕費として計上するのが一般的です。
理由:
修繕費は、現状を維持するための補修・修理費用に該当します。部品交換が同等品であり、サーバーの資産価値が変化していないため、修繕費の範囲内と考えられます。
2. 消耗品費
税抜で185,000円と高額ですが、部品単体を固定資産として登録するほどの耐用年数が長いとは限らず、消耗品費として計上することも選択肢に入ります。
理由:
消耗品費は、固定資産の一部として認識せず、消耗品扱いする場合に使用します。ただし、金額が高額なため、修繕費の方が適切と見なされるケースが多いです。
3. 固定資産
部品単体で耐用年数がサーバー本体と独立して存在し、将来的に独自の価値を持つ場合は固定資産として計上することも可能ですが、今回のケースでは該当しない可能性が高いです。
理由:
同等品への交換であり、資産価値が増加していないため、部品単体を新たな固定資産として登録する必要性が低いです。
結論
今回のケースでは、以下の理由から「修繕費」が最も適切と考えられます:
同等品への交換であり、資産価値の増加がないため。
金額が固定資産として扱うにはやや高額だが、明確な独立性がない。
仕訳例:
(借方)修繕費 185,000円
(貸方)未払金 185,000円
本投稿は、2024年12月04日 15時57分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。