他社から経費の概算を先にもらっておく場合の勘定科目
会社で社員が経費を先に仮払いしてもらうことがあります。
それと同様に、他社から仕事を受ける際にかかった経費について、その会社から支払ってもらえるのですが、先に仮払いしてもらい、後で精算しています。
その場合の他社から仮払いしてもらっている金額は、勘定科目を何につければいいのでしょうか。
当社が社員に対して支払うのであれば、「仮払金」だと思うのですが、そうではないですし、「仮受金」というのは用途不明の入金に対して使う勘定科目とのことですので、少し違う気がします。正しい勘定科目をご教示ください。
税理士の回答
1. 最も一般的な処理:「預り金」
他社から「後で経費として使うためのお金」を先に預かっている状態ですので、「預り金」勘定を使用するのが最も実態に即しています。
入金時(仮払いを受けた時):
(借方)現預金 / (貸方)預り金
※「他社から経費として使うお金を預かった」という負債の認識です。
経費支払時(実際に経費を払った時):
(借方)預り金 / (貸方)現預金
※預かっていたお金を取り崩して支払います。自社の経費(旅費交通費など)には計上しません。
精算時(余ったお金を返す、または不足分をもらう時):
残高をゼロにするよう処理します。
2. 実務でよく使われる処理:「仮受金」
ご質問の中で「仮受金は内容不明なものに使う」とありましたが、実は実務上、「一時的に受け取った、後で精算が必要な金銭」に対しても広く使われます。
「内容不明」ではなく「精算が終わっていない(確定していない)入金」という意味で「仮受金」を使っても、税務上・会計上の間違いではありません。
注意点:自社の「経費」にしないこと
この取引で最も重要なのは、他社から預かったお金で支払った経費を、自社の損益計算書(PL)の「費用(旅費交通費など)」に計上しないことです。
自社の経費にしてしまうと、他社から受け取ったお金を「売上」として計上しなければならなくなり、消費税の計算が複雑になったり、利益が正しく把握できなくなったりします。
預り金は、他に払うものを中継して預かっている、という感じがありましたが、仮払いを受けた場合に使ってもいいのですね。
また、借受金を仮払金の反対として使ってもいいのですね。
早速ご回答をいただき、大変助かりました。ありがとうございました。
本投稿は、2026年04月16日 17時16分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







