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WISEについて

現在クライアントがオンライン英会話サービスを経営しているのですが、国内法人から海外にいる講師に講師料を支払う際にWISEというサービスを使って支払っています。
国内口座から円でWISEに入金し、WISEからフィリピンペソで各講師に講師料を支払っています。
(WISE口座の残高はフィリピンペソで管理)
この時の会計処理について、
①WISEからフィリピンペソで各講師に支払った金額を円換算するには、その時の相場で換算。
②決算時においてWISE口座残高のフィリピンペソを決算時の相場で円換算し、為替差損益を計上。

この処理で問題ないでしょうか。
また、外貨建会計をする際に、税務署へ届出は必要でしょうか。

税理士の回答

ご提示の会計処理について、以下の点をご確認ください。

1. Wiseを利用した講師料の支払い時の円換算方法

講師への支払いをフィリピンペソで行う際、その金額を円換算する際には、支払い時の為替レートを使用します。具体的には、支払い日における電信買相場(TTB)と電信売相場(TTS)の仲値(TTM)を適用するのが一般的です。ただし、継続適用を条件に、取引日の前月末日の為替レートや前月の平均レートを使用することも認められています。

2. 決算時のWise口座残高の換算と為替差損益の計上

決算時におけるWise口座のフィリピンペソ残高は、決算日時点の為替レートで円換算します。この際、期末時換算法を適用し、期末の外国為替相場(通常はTTM)で換算します。換算によって生じた差額は、為替差損益として計上します。

3. 外貨建会計に関する税務署への届出の必要性

外貨建資産等の期末換算方法について、税務署への届出が必要となる場合があります。具体的には、法定換算方法(短期外貨建債権債務は期末時換算法、その他は発生時換算法)以外の方法を選定する場合、選定事業年度の申告期限までに「外貨建資産等の期末換算方法等の届出書」を提出する必要があります。この届出を行わない場合、法定換算方法が適用されます。

したがって、ご提示の会計処理は一般的な基準に沿っており、問題ないと考えられます。ただし、外貨建資産等の期末換算方法について特定の方法を選定する場合は、所轄の税務署への適切な届出を行うことをお勧めします。

本投稿は、2024年11月11日 14時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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