一時所得の所得税と住民税について
住宅ローン契約にあたり、ペアローンがん団信を申し込むかどうか、一時所得の税金が原因で悩んでいます。
ペアローンなので、ペアローンがん団信を金利上乗せで申し込めば、死亡または癌になった本人に加えて配偶者のローンも完済されますが、配偶者分は一時所得扱いで税金がかかるようです。
仮に一時所得3500万なら、給与所得分の税金より、所得税、翌年の住民税それぞれいくら位高くなるか教えてください。
(給与所得のみ会社員、年収700万)
もし可能でしたら、一時所得2000万の場合も教えていただきたいです。
税理士の回答

石割由紀人
一時所得に対する税金は、所得税と住民税に影響します。一時所得は、収入から必要経費を引いた金額のうち、50万円を超えた部分が課税対象となります。次に、課税対象額の1/2を総合課税の所得に加算して計算します。
1. 一時所得3,500万円の場合
一時所得の課税対象額を計算します。
総収入額(3,500万円) - 必要経費(0円と仮定) - 特別控除(50万円) = 3,450万円
課税対象額 = 3,450万円 × 1/2 = 1,725万円
これを年収700万円の給与所得に加算します。
総所得 = 700万円(給与所得) + 1,725万円 = 2,425万円
所得税の計算
累進課税の税率を考慮して、所得税を計算します。
1,800万円超:所得税率40% + 控除2,796,000円
2,425万円に対する所得税は次のように計算されます。
2,425万円 × 40% - 2,796,000円 = 約7,284,000円
住民税の計算
住民税は一律10%です。
課税所得1,725万円 × 10% = 1,725,000円
2. 一時所得2,000万円の場合
同様の手順で計算します。
総収入額(2,000万円) - 必要経費(0円と仮定) - 特別控除(50万円) = 1,950万円
課税対象額 = 1,950万円 × 1/2 = 975万円
総所得は700万円(給与所得) + 975万円 = 1,675万円
所得税の計算
1,695万円超:所得税率33% + 控除1,536,000円
1,675万円に対する所得税は次のように計算されます。
1,675万円 × 33% - 1,536,000円 = 約4,010,000円
住民税の計算
課税所得975万円 × 10% = 975,000円
わかりやすい説明、ありがとうございます!
一点気になったのですが、年収700万の場合、所得金額はもっと低くなると思うのですが、
給与所得の計算は、700万でしてもいいのでしょうか?
本投稿は、2024年09月04日 17時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。