ふるさと納税の限度額と、控除された金額について
ふるさと納税を行いましたが、今回控除された金額が実際寄付した金額と数千円違いました。(自己負担の2000円は除いています)
限度額内の場合、数千円違うことはあり得ますか?(寄付額は10万未満です)
自治体に問い合わせしましたが、ややこしくて難しいですがまあこの額であっていると思いますという感じでした。
また、ざっくりで良いので所得などから限度額を調べる方法ってありますか?
宜しくお願い致します。
税理士の回答

土師弘之
ふるさと納税によって控除される金額には上限があり、自己負担2,000円を除く金額が控除される上限額を「控除限度額」と言います。
この上限金額を超えた寄付分については自己負担となるため、必ずしも寄付金(2,000円を除く)全額が控除されるわけではありません。
上限額は次の1~3の合計となります。
1.所得税の控除額(還付金)
(ふるさと納税の寄附金額-2,000円)×所得税率(所得金額によって0~45%)×102.1%
なお、ふるさと納税の寄付金額は、総所得金額等の40%が上限になります。
2.住民税からの控除額(基本分)
(ふるさと納税の寄附金額)-2,000円)×10%
なお、ふるさと納税の寄付金額は、総所得金額等の30%が上限になります。
3.住民税からの控除額(特例分)
(ふるさと納税の寄附金額 - 2,000円)×(90%-所得税率×102.1%)
なお、この特例分の金額が住民税所得割額の20%を超える場合は、住民税所得割×20%が上限になります。
この3つをまとめる(合計する)と、
(住民税所得割×20%)/(100%-10%-所得税率×102.1)
+2,000
となりますので、これが上限額となります。
この計算式に当てはめると簡単に計算できます。
ただし、上記1~3の「なお書」に該当する場合は、この計算式ではなく上記1~3によってそれぞれ計算する必要があります。
本投稿は、2022年06月22日 13時42分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。