定額減税の誤り
令和6年度における定額減税をきちんとおこなっていなくとも、年末調整にて所得税は正確に精算されるとの理解で宜しいでしょうか。
税理士の回答

石割由紀人
令和6年(2024年)度の定額減税に関して、年末調整時に適切な手続きを行わなかった場合でも、最終的な所得税額は年末調整や確定申告において正確に精算されます。
定額減税は、令和6年6月から12月までの給与や賞与の源泉徴収時に適用され、本人および同一生計配偶者、扶養親族それぞれに対して一定額が控除される制度です。 しかし、年末調整時に扶養親族の異動や所得の変動などが正しく反映されていない場合、源泉徴収時に適用された減税額と実際の減税額に差異が生じる可能性があります。
このような場合、年末調整や確定申告において、年間の所得税額と定額減税額との最終的な精算が行われ、過不足が調整されます。 そのため、年末調整時に定額減税の適用に誤りがあったとしても、最終的な所得税額は正確に計算されることになります。
ただし、年末調整時に適切な手続きを行わないと、一時的に税額の過不足が生じる可能性があります。そのため、扶養控除等申告書の記載内容を正確に反映させることが重要です。
また、年末調整の対象とならない方や、複数の勤務先がある場合など、特定のケースでは確定申告が必要となります。その際に定額減税の適用を受けることができます。
以上のことから、年末調整時に定額減税の適用に誤りがあった場合でも、最終的な所得税額は正確に精算されますが、適切な手続きを行うことで、税額の過不足を防ぐことができます。
本投稿は、2024年12月02日 23時34分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。