仮想通貨での収入。申告しない(する気がない)のは脱税か?
国際結婚している夫婦。
ご主人は収入なしでゼロ申告済み。
奥さんの貯金から生活費をもらっているとのこと。
奥さんはタイ人女性。
タイには複数の不動産を所有しており、そこから不動産収入があるという。
その収入は全て、仮想通貨(ユートークン)にて取引しているため
日本で申告する必要はないと言う。
取引状況の確認や、口座の履歴をプリントアウトする気もない。
こうした場合、本当に夫婦ともに非課税で済むのでしょうか?
脱税になるのですか?
税理士の回答

ご相談いただいた情報からだけでは断定はできませんが、
その方は日本の所得税について確定申告をしなければならない可能性は大きいと考えられます。
ここで論点は大きく2点に分けられます。
1つは、その女性に日本所得税の納税義務があるか否かという点。
これについては、国税庁のホームページに詳しく掲載されております。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2010.htm
2つ目は、仮想通貨による取引について課税されるかという点。
不勉強でユートークンという仮想通貨については詳しく把握しておりませんが、
原則論として取引の対価がなにで支払われるかということと所得があるか否かということは関係ありません。
例えば、不動産の賃料をお金でなくてお米でもらった場合であっても、そのもらったお米の時価で計算した収入金額で税金の計算をすることになります。
確かに各国政府の発行している通貨でなければ当局の目に留まりにくいという憶測はありますが、それによって申告不要と安易に結論つけるのは危険だと思われます。
最後に、言葉遊びになってしまいますが、脱税という言葉は本人に税金を逃れる明確が意思がある場合に使います。
その女性が勘違いをしているだけの可能性もありますので、無申告で摘発されるリスクも踏まえた上で、対応方法をよく検討するようアドバイスしていただければ幸いです。
早速のご返信ありがとうございます。
国税庁HP拝見し、勉強させて頂きます。
余談ですが。ユートークンはタイやその他アジア数ヶ国においては
公共料金の支払いにも使えるとのことです。

公共料金の決済まで可能なんて、すごいですね。
また不明な点がございましたら、ご質問ください。
どうか宜しくお願い申し上げます。
本投稿は、2015年07月15日 14時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。