仮想通貨の確定申告について
仮想通貨取引きを、デイトレードのように年内に複数回行っており、全く損益計算出来ておりません。 先日動画配信サービスを閲覧したところ、ある税理士が年始にノーポジションの状態から、先ず取引所に円を入金し、年内複数回取引をしたりdefiで利益を得たとしても、年末に全利確し円に交換するならば(年始取引所への入金額−年末利確後の残高=利益(損失))として利益確定でき、年内取引の細かな計算をする事なく税務申告できるとおっしゃっていました。ここまでは間違いないでしょうか?
その上でご相談なのですが、上記要領で年末に全利確し、ノーポジションの状態にしようと思っているのですが、現在取引している複数の通貨の内一つの通貨だけウォレットに5年ロックされた状態でして、今年中には引き出せません。この場合は、その通貨だけ何かしら別で計算できる方法があるのでしょうか?
それともそもそも上記の計算での利益確定は不可能になるでしょうか?教えて頂けるなら助かります。お手数おかけします。。。
税理士の回答

石割由紀人
仮想通貨取引の税務申告において、デイトレードのように頻繁な取引を行う場合でも、年始の入金額と年末の全利確後の残高の差を基に簡易的に利益を計算する方法は一見合理的に思えます。しかし、日本の税制では各取引ごとに損益を計算しなければならないため、この方法は正式な税務申告には適していません。
具体的には、仮想通貨取引の収益は売却や他の仮想通貨への交換、商品・サービスの購入等のタイミングで確定し、その時点での取得価格と売却価格との差額が所得として認識される必要があります。これは仮想通貨が「雑所得」として扱われるためです。また、仮想通貨の損益は株式のような譲渡所得とは異なり、損失の繰り越しや他所得との損益通算が基本的にできません。
質問されているウォレットに5年ロックされている通貨に関しては、実際に売却や利確ができない限り、その年には所得は発生しません。したがって、今年中の利益計算には含まれず、ロックが解除されるまで課税対象としてカウントされません。そのため、ロックされた通貨は、他の通貨のように年末に利確して利益を確定することはできません。現時点で可能なノーポジション状態に基づいて全体の利益を計算し、ロックされた通貨はその解除後の年に処理することになります。
わかりやすく教えてくださり本当にありがとうございます!
本投稿は、2024年10月18日 16時27分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。