ビットコインを海外会社で資産運用、出金する場合の課税対象について
現在ジュビリーエースという海外会社でビットコインにて資産運用をしています。近々、配当の出た分の出金を考えているのですが、それに伴う課税対象について質問したいことがあります。
まず、以下で説明しますと…
①日本の取引所にてビットコインを購入
↓
②それをUSDに換算して海外会社に入金
↓
③資産運用で配当の出た分をJPYに換算して、ビットコインで出金
↓
④出金したビットコインを日本の取引所で、日本円にて売却
今回お伺いしたいのは③の部分です。
この時点では、まだビットコインを日本円に売却していない状況ですが、そもそもUSDのビットコインをJPYで換算して出金した時点で課税対象となるのでしょうか。
それとも、将来通りのビットコインを日本円で売却した時から課税対象と考えても宜しいでしょうか。
このあたりの課税対象がよくわかっていない為、ご教示をお願いしたいです。
税理士の回答

土師弘之
ビットコインも「通貨」です。現在は「暗号資産」といっていますが、以前は、円・ドル・ユーロという「法定通貨」に対するかたちで、「仮想通貨」といっていました。
通貨同士の換算には必ず「為替差損益」というものが発生します。
したがって、
②ビットコインをUS$に交換した時点
③US$で受け取った配当を円に換算した時点
③円をビットコインに換算した時点
④ビットコインを円に換算した時点
で、換算した部分について為替差損益が発生しますので、これらを合計した金額が配当とは別に発生する雑所得となります。
なお、③で受け取った配当は入金時のUS$を円換算した金額で所得金額を計算することとなります。(配当の内容はわかりませんが、「利子所得」「配当所得」でなければ「雑所得」になります。)
ご返信ありがとうございます。
自分の認識が思っていたよりも大分違っていましたので大分混乱しておりますが、つまり以下の認識でよろしいでしょうか?
例えば、「②ビットコインをUS$に交換した時点」の部分ですが…
1BTC=100万円のレートで
日本の取引所にて購入
↓
USDに交換した際の
レートが110万円だった場合
↓
その差額の利益10万円分が
課税対象になるということでしょうか。
また、「③US$で受け取った配当を円に換算した時点」と「③円をビットコインに換算した時点」の部分ですが、イマイチよくわかっていません。
つまり、こういうことでしょうか。
例えば
1BTC=9000ドルのレートで
100ドルの配当が出た場合
↓
9000÷100=90として
1ドル100円のレートで
円に換算
↓
その9万円分が
課税対象となるのでしょうか。
なお、ジュビリーエースはアービトラージ取引で、全てUSDのビットコインでのみ取引している為、配当もビットコインで出されます。なので、おそらくは雑所得扱いになると思っています。
もし間違っていましたら
大変お手数ではございますが、
再度ご教示をお願いします。

土師弘之
②についてはおっしゃる通りです。
③の部分ですが、100ドルの配当を受け取った場合、その時1ドル=100円であれば、配当金額は1万円です。(配当をドルでもらうのなら、BTCのレートは影響しません。)
そして、その配当100ドルをビットコインに換算した時のレートが
1BTC=10,000$であれば、出金するBTCは0.01BTC(100ドル相当額)となり、この時1BTC=900,000円となっていれば9,000円で評価されますので、1,000円の損失(配当金額1万円との差額)が発生します。
このように、通貨を別の通貨に換算した都度、最終的に円に換算して損益を確定させます。
本投稿は、2020年06月21日 12時41分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。