奨学金を貰うための世帯分離について
現在大学4年生で、来年度より大学院進学を予定しています。
1年ほど前より自分は扶養から抜けており、インターン先にて年間300万ほど稼いでいるのですが、大学院進学後、休職または退職を予定しているため、奨学金(給付型も含め)の受給を検討しています。
親の収入が250万程であり、世帯収入で計算しても600万前後のため、多くの奨学金において申込み基準を下回ってはいるのですが、
将来の収入が不定・来年度も社会保険料を支払わなければならないこともあり、奨学金採用の確率を上げたいです。
そのため、世帯分離を行い、世帯収入を下げること考えているのですが、
➀世帯分離を行うことによるデメリットはあるか
(世帯主は65歳を超えている、かつ自身が扶養から外れているため家族手当などを受給しているかが不明)
②世帯分離行ったとしても、住むところが同じであれば、親の収入が生活維持者としてカウントされて意味がないのか。
の2点について、ご教示いただきたいです。何卒よろしくお願いいたします。
税理士の回答

石割由紀人
奨学金を受給する際の世帯分離について、以下の点に注意が必要です。
1. 世帯分離のデメリットについて
世帯分離は住民票上の住所を分けることを指しますが、経済的な状況が変わるわけではありません。したがって、奨学金の申請において、収入状況に影響を与える可能性は低いです。
高齢の親が世帯主である場合、医療費控除や介護サービスなどで、一部サービスや割引の対象から外れる可能性があります。ただし、具体的な影響は自治体の制度によるため、地元の自治体に確認する必要があります。
2. 生活維持者としてのカウントについて
- 多くの場合、奨学金の審査では、住民票上の世帯分離だけでなく、実質的な生活費の負担者が誰であるかを重視します。たとえ住民票を別にしても、生活実態として親が収入を持ち、生活維持に関与していると判断されれば、生活維持者としてカウントされる可能性があります。
給付型奨学金の多くは、実態に基づく家族の経済状況を考慮するため、単に世帯分離するだけでは条件をクリアできるとは限りません。
これらの理由により、世帯分離が奨学金申請に有利に働くかは限定的です。奨学金の募集要項をよく確認し、場合によっては奨学金の窓口に直接問い合わせて、最適な申請方法を検討することをお勧めします。
非常にわかりやすくご回答いただきありがとうございます!大変参考になりました。各団体、役所にて確認させていただこうと思います。
本投稿は、2024年10月31日 18時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。