年金猶予について
少し前に1年半くらい無職だった時国民年金の猶予制度を利用しており、
また学生だった時の猶予もあります。
今働いてると言ってもかなり少額で今の年金を払うだけでも精一杯でとても追納できそうにありません。
この場合、ずっと追納せずに放置してたら財産差し押さえされてしまうのでしょうか。
税理士の回答

石割由紀人
国民年金の追納に関して、以下のポイントを押さえておくと安心です。
1. 猶予期間中の保険料について
猶予制度を利用している期間中は、保険料が未納ではなく「猶予」として扱われています。そのため、猶予期間中は財産差し押さえの対象にはなりません。ただし、追納しない限り、将来の年金額に反映されません。
2. 追納の必要性と義務
追納は義務ではなく、あくまで任意です。追納しないことでペナルティや差し押さえが発生することはありません。ただし、追納しない場合、その期間分の年金受給額が減少するため、老後の生活に影響が出る可能性があります。
3. 財産差し押さえについて
財産差し押さえが発生するのは、未納期間が長期間続いた場合や、特に収入があるにもかかわらず未納を放置した場合です。猶予制度や学生納付特例を利用していた場合、それらの期間は未納とは扱われないため、差し押さえの心配は基本的にありません。
4. 追納しない場合のリスク
追納しない場合、以下の点に留意してください。
- 老齢基礎年金額の減額:猶予期間や学生納付特例期間は受給資格期間にはカウントされますが、年金額には反映されません。
- 追納期限:猶予期間や学生納付特例期間の保険料は、10年以内であれば追納可能です。それ以降は時効により追納できなくなります。
5. 現状でできる対策
今の状況を踏まえ、以下のような選択肢があります。
- 追納は無理せず可能な範囲で:無理に追納せず、収入が安定した際に可能な範囲で追納を検討すれば十分です。
- 免除制度の活用:現在の収入が少額の場合、「全額免除」や「一部免除」制度を利用することで、負担を軽減できます。免除された分は年金額に一部反映されるため、猶予よりも有利です。
6. 最終的な対応
放置して財産差し押さえを心配する必要はありません。ただし、将来の年金額を確保するために、可能であれば役所や年金事務所で状況を相談し、免除制度や追納計画についてアドバイスを受けることをおすすめします。
不安があれば、近くの年金事務所で具体的なアドバイスを受けてみてください。
大変分かりやすい回答をありがとうございました。
とても助かったと共に安心しました。
自分のできる範囲で払っていこうと思います。
本当にありがとうございます。
とても為になりました。
本投稿は、2024年12月11日 02時22分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。