海外留学の生活費送金について
子ども3人の留学に付き添い海外に来ている者です。
生活費が足りなくなってきたので為替レートがいいときにまとめて学費や生活費を送ってもらいたいのですが、多額の金銭を送ると贈与にあたると聞きました。
子ども3人、大人1人の生活費として送金してもらうのに、いくらまでなら課税対象になりませんか?
また、学費は3人分年初めにまとめて支払うため、どうしても多額になります。
100万円をこえてしまうのですが、大丈夫でしょうか?
こうした送金をしてもらう際の注意点等も併せて教えていただきたく存じます。
ご回答よろしくお願いいたします。
税理士の回答
生活費や教育費の贈与は、それが必要な都度、必要な金額であれば課税しないとされています。
毎月、必要な金額を仕送りするのが一般的かと思いますが、数ヵ月分をまとめたとしても、それが生活費として常識的な金額であり、結果的に年をまたがずに使いきっていれば、課税はされないと思われます。
学費に関しては、学校に直接送金するのであれば、多額であったとしても問題はないと考えます。
宜しくお願いします。
さっそくのご返答ありがとうございました。返事が遅れて申し訳ありません。
学費に関しましては了解しました。「直接送金」という形態がとれるかどうかを学校に聞いてみようと思います。ありがとうございました。
生活費に関しては、「いくらくらいまでならまとめて送ることが可能なのか」と「生活費として常識的な金額がいくらなのか」を具体的な金額として知りたかったです。
人によって生活のしかたはいろいろで、例えば子どもたちに習い事(継続的でなくても)や体験イベントへの参加を積極的に行ったり、見聞を広めるために旅行をしたりなどすれば、相当額が「生活費」として必要になりますが、それが法的には「遊興」と判断されたり「常識的な範囲を超えている」と判断されたりした場合、課税される恐れがでてくるのではないでしょうか。また、今住んでいる国と日本では物価も違いますが、それも考慮に入れてもらえるかもわかりません。ですので、具体的な金額が知りたいと思いました。
ご連絡ありがとうございます。
生活費に関しては個々の家庭によってそのかかり方は異なりますので、いくらという基準は設けられておりません。あくまでも「その者の通常の日常生活を営むのに必要な費用」とされております。
従って、所得水準が高い家庭と、そうでない家庭では、生活費の金額は当然に異なってきます。
私の個人的な見解としては、習い事・体験イベントの参加費・見聞を広げるための旅行等も広義の生活費や教育費に含めても良いと思います。ただし、必要な都度、必要な金額という縛りはありますのでご留意ください。
国税庁が次のようなQ&Aを発表しておりますのでご参照ください。
http://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sozoku/131206/index.htm
以上、ご参考になれば幸いです。
丁寧なご回答ありがとうございました。
一年分まとめての送金は、具体的な基準がないとのこと、また「その都度」という文言が添えられていることなどを鑑みますと、認められる可能性もあるにしろ、基本的には難しそうな雰囲気ですね…。
URLの方を参考に、我が家にとっての「適切な」金額を考えようと思います。
本投稿は、2017年02月18日 17時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。