企業年金の受け取り方
今年1月に41年間勤めた会社を希望退職で退職して退職金をもらいました。
今年9月に企業年金が満期になりますのでその受け取り方を一時金でもらうか、年金でもらうか迷っています。税金的にはどちらが得でしょうか?
更に、今年9月に確定拠出年金も満期になります。
どのような受け取り方をすれば税金的に有利になりますか?
退職金の額等はこの相談で記入してもいいのでしょうか?
税理士の回答
ご相談の趣旨から外れているかもしれませんがあえて申し上げます。
10年前はこういうご相談に対して各年の税金が得になるよう計算して提案などしていました。
しかし現在では全て一括受取として退職所得で受け取ることを勧めています。
何故ならこの10年で企業年金の解散・減額の事例を数多く見ているからです。
全て一括でもらわれることを強くお勧めします。

企業年金や確定拠出年金の詳細情報で判断する必要がありますので断定はできませんが、一般的に企業年金でも確定拠出年金でも、退職一時金として受け取った方が諸控除等の税金面の優遇措置はあります。
退職一時金は分離課税で、(源泉前の収入金額-退職所得控除)×1/2が所得金額となります。
ご質問者様の退職所得控除額は、800万円+70万円×(41年-20年)=2270万円になると思います。
一方、年金で受け取った場合は公的年金として雑所得となります。
退職所得については以下の国税庁HPをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1420.htm
公的年金等については以下の国税庁HPをご参照ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1600.htm
年金の受け取り方については、単に税金面で判断するのではなく、それぞれのライフプランに応じて検討する必要があると思います。
年金で受け取る場合は、何歳までご存命かや将来の税制改正は誰にも分かりませんので、予想受給期間と現行税制による予想負担額しか試算できません。
一時金と年金の税金比較をするには上記の通り、金額だけでなく一部個人情報も必要になりますので、この場にご記載いただくことはお控え頂いた方がよろしいかと思います。
ありがとうございました。
参考にさせていただきます。
本投稿は、2019年06月24日 22時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。