資産管理会社をつくったほうが得ですか?
上場企業の役員です。個人で10%株を持っており8億ぐらいの含み益があります。銀行から7%強を資産管理会社をつくり移すことを進められています。移した瞬間に1億ほどの納税があるのですが、総合課税分や相続やらと今後のことを考えると1億の納税以上の節税できるとのことです。本当でしょうか?
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
資産管理会社を設立して、節税ということですが、個人所有から法人所有とすることで、いったん課税されますので、一時的に財産は減ることになります。
その後は、配当収入が個人から法人へ移ることになりますので、ご質問者様の所得は減り、資産管理会社の利益になります。株主を家族にしておけば、相続財産から株式を除くことができ、資産管理会社は給与を家族に支払う、というスキームではないかと思われます。銀行は、資産管理会社に買取資金を融資したいということでしょう。
ご質問者様の相続税、所得税、資産管理会社の損益を試算して、銀行は提案していると思われますが、その試算の妥当性について検証する必要があります。
現時点では、節税となる可能性のある話ではありますが、実行には、ご質問者様側からのチェックが必要です。
以上よろしくお願い致します。
本投稿は、2016年11月16日 15時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。