決算賞与を支払う上での注意点
節税対策の一環として決算賞与を支払う場合の注意点はありますか。
例えば、当期の利益予測が期末に差し掛かってしまった場合は賞与額の決定や支払がタイトなスケジュールになるため見落としがちなことも出てくることが予想されます。
事前に知っておくべきことなどを教えてください。
税理士の回答
決算賞与に関しては、支給する対象者と、支給する時期に注意することが必要です。
まず、支給する対象者が従業員さんであれば問題ありませんが、役員さんの場合には損金となりませんのでご注意ください。
次に、支給する時期ですが、期末までに支払が完了していれば問題ありませんが、未払い処理する場合には次のすべてを満たすことが必要です。
(イ)その支給額を、各人別に、かつ、同時期に支給を受けるすべての使用人に対して通知をしていること。
(ロ)イの通知をした金額を通知したすべての使用人に対しその通知した日の属する事業年度終了の日の翌日から1か月以内に支払っていること。
(ハ)その支給額につきイの通知をした日の属する事業年度において損金経理をしていること。
節税対策として決算賞与を活用する場合において、未払い計上するときには上記の3点を満たすようにご注意ください。
宜しくお願いします。
本投稿は、2014年06月19日 14時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。