テナント開業、建て貸開業の経費算定の違いについて
お世話になります。
クリニック開業を考えております。
建て貸ですと、内装費込みで賃料がきまっており、全額経費に算定されると考えております。
一方、テナント開業ですと、テナント賃料+内装工事代がかかります。賃料は全額経費になりますが、内装工事代は全額経費になるのでしょうか?何年かに按分して経費になるのでしょうか?
テナント開業と建て貸だと税務的にはどちらが有利なのでしょうか。キャッシュフロー的な違いのみなのでしょうか?
ご教授いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
税理士の回答
クリニック開業において、建て貸とテナント開業では会計処理と税務上の取り扱いに違いがあります。
建て貸の場合
内装費込みの賃料が全額経費として計上できます。
テナント開業の場合
賃料は全額経費として計上できます。
内装工事代は全額を一度に経費計上することはできません。固定資産として計上し、耐用年数に応じて減価償却する必要があります。
内装工事費の処理
「建物」「建物附属設備」「工具器具備品」などの勘定科目で固定資産計上します。
賃借物件の場合、通常10〜15年程度の耐用年数で減価償却します。
税務上の有利不利
テナント開業の方が内装工事費の減価償却期間が短くなる可能性が高く、初期の数年間は経費計上額が多くなる傾向があります。
しかし、長期的には個々の状況(資金力、事業計画、立地など)によって有利不利が変わるため、一概にどちらが有利とは言えません。
キャッシュフロー的な違い
テナント開業:初期投資(内装工事費)が大きいが、毎月の賃料は比較的低額
建て貸:初期投資が少ないが、毎月の賃料(内装費込み)が比較的高額
結論として、税務上とキャッシュフロー的な違いはありますが、どちらが有利かは個々の状況によって異なります。
長期的な視点で検討し、必要に応じて税理士等の専門家に相談することをお勧めします。
詳細にご説明いただきありがとうございます!
テナントの内装費も減価償却されるとのことで、そこまで建て貸が明らかに有利というわけでもないということですね。
テナントにするか建て貸にするか悩んでいたため、大変勉強になりました。ありがとうございました。
本投稿は、2024年08月13日 12時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。