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白色申告→青色申告 現金主義で申告していました

今年より青色申告に変更しました。

発生主義と現金主義というものをよく理解していなかったため、毎月の売上を入金日に現金主義で処理してしまっていました。
12月分の売上と仕入が翌年1月扱いになっております。

令和2年、3年の白色申告は現金主義で申告をしていたのですが、
今年の青色申告ではどのような処理をしたらよろしいのでしょうか?

12月の売上と仕入は、令和4年分に入れるような申請をしないといけないのでしょうか?

税理士の回答

青色申告は発生主義が原則ですので、
今年の確定申告から12月の売上と仕入は12月で売掛金買掛金で計上する必要があります。

南様ありがとうございます。
今年から青色申告で会計ソフトを使っているのですが、
令和3年12月分の売上と仕入分はどのように計上したらよろしいのでしょうか。

今年から青色申告ですね。
令和4年1月入金の売上、支払の仕入れ →令和4年分に含める
令和5年1月入金の売上、支払いの仕入れ →令和4年分に含める

今年の売上だけ1月分多くなりますが、現金主義から発生主義への移行時は仕方ないです。


念のためご存じかと思いますが、発生主義とは請求書の発行月で売上と仕入を計上することです。
入金をベースに売上・仕入を計上すると、貸し倒れや支払いを忘れたものが省かれてしまいます。税金計算上は貸し倒れを認めるためにも条件があります。現金主義ではこの貸し倒れを要件満たさず認めてしまう場合もあるため、発生主義で処理することが正しい処理となります。

処理方法は以下の通りです。参考までに。
請求書発行日・末日
売掛金××× 売上×××

入金日
現金×××  売掛金××

※仕入も同じ
請求書発行日・月末
仕入××× 買掛金×××

支払い時
買掛金×× 現金×××

ちなみに質問者様は年の途中は入金時で売上・仕入を計上しているので、
12月の売上と仕入の仕訳をすればよいです。
売掛金××× 売上×××
仕入××× 買掛金×××

令和5年1月の入金時、支払時に以下の処理をします。
現金××× 売掛金×××
買掛金××× 現金×××


馬場様ありがとうございます。
詳しく教えていただき助かります。

請求書発行日・末日
というとは、令和3年に発行した日付でよろしいのでしょうか?
会計ソフトは今年から使っているので、日付がさかのぼれません。。。

返答が遅くなりすみません。

>請求書発行日・末日
>というとは、令和3年に発行した日付でよろしいのでしょうか?
>会計ソフトは今年から使っているので、日付がさかのぼれません。。。

ご指摘通り、令和3年の発行した日は今年には入力できないので、令和3年に発行して令和4年に入金・支払があったものは、令和4年の入金日・支払日で売上・仕入を計上したらよいですよ。
そのあと、つまり令和4年1月からは請求書の発行日・月で
売掛金××× 売上×××
仕入××× 買掛け金×××
と仕訳をしていきます。

ただ、すでに今年は入金日・支払日で売上・仕入計上をしていれば、12月31日まで同様に処理をして、以下の金額を計算して12月31日に決算仕訳を入れても良いです。

①売上
 12月31日までに請求書を発行して入金されていない額を計算
 売掛金××× 売上×××

②仕入
 12月31日までに請求書を発行されて支払いをしていない額を計算
 仕入××× 買掛金×××

※厳密には請求書の発行日・月での判断は正確な金額ではなりません。請求書の締め日が月の途中にある場合です。この場合は、翌月の請求書から12月31日までの金額を集計する必要があります。売上・仕入ともに12月31日までの日付のものを集計するということですね。


もし日付で金額を集計する意味が分かりましたら、売上を計上する日も、商品販売であれば店から出した日を計上日とするのか、先方が受け取った日を計上日とするのか・・・と考えるとよいです。仕入についもて同様で、どのタイミングを仕入日とするのかを考えます。
そして、ご自分で基準日を定めて、その決めた日で売上・仕入を計上します。毎年そのルールを守って処理をしていきます。その時々で変更してはいけません。
本来は今年からするべきですが慣れないことも多いでしょうから、知識を蓄えつつ来年以降に改善されても良いと思いますよ。

あと、他にも発生主義には、仕入以外の経費も支払い日ではなく請求月ベースで計上するものがあります。
見越し・繰延べと呼ばれるものです。余裕ができたら調べてみてください。




馬場様
とても詳しく教えていただきありがとうございます。

令和3年12月分の売上と仕入は、入金日、支払日に計上いたします。
摘要欄には、『令和3年12月分、売上・支払』と計上すればよろしいですか?


建設業の個人事業主になるのですが、
令和4年1月分から今現在は、
請求書発行日(発生主義)で計上しています。

令和3年12月分が、
売上(入金日)と仕入(支払日)を同日にしているように、
令和4年1月分からの売上(入金日)、仕入(支払日)は、令和3年12月分とやり方を合わせて計上しないといけないのでしょうか?

それとも、
令和3年12月分は、
売上(入金日)、仕入(支払日)を同日に計上しているけど、
令和4年1月分からは、請求書発行日に売上、仕入を発生主義で計上したらいいのでしょうか?


それと、仕入先の請求書(末締め)ですが、
令和3年12月分が末締めで、
令和4年1月10日の日付で発行されています。
このような場合は、発行日が1月でも、令和3年12月分の請求書であると判断していいのでしょうか?

わかりづらくて申し訳ありません。

>令和3年12月分の売上と仕入は、入金日、支払日に計上いたします。
>摘要欄には、『令和3年12月分、売上・支払』と計上すればよろしい>ですか?

→摘要にそのように記載してもよいですよ。
「発生主義に変更」などと入れてもよいです。
後で見返したときの備忘録のように使うこともあります。
ただし、字数制限がありますから注意してください。

>令和3年12月分は、
>売上(入金日)、仕入(支払日)を同日に計上しているけど、
>令和4年1月分からは、請求書発行日に売上、仕入を発生主義で計上>したらいいのでしょうか?

→この方法で計上でよいですよ。

>それと、仕入先の請求書(末締め)ですが、
>令和3年12月分が末締めで、
>令和4年1月10日の日付で発行されています。
>このような場合は、発行日が1月でも、令和3年12月分の請求書であ>ると判断していいのでしょうか?

→令和3年12月分の請求書です。
令和4年1月以降の支払日に仕入計上をします。
発行日でという表現が正しくなかったです。すみません。
「令和3月12月末締め」→令和3年12月分の請求書となります。

建設業だと、商品販売とは違います。
請負で仕事をされていれば、着工から完成までの間で、いつ売上を計上するか決めます。完成基準と進行基準と呼ばれるものです。
人工請求であれば、一日現場を手伝っていくらともらえる、相手にお金をくださいと言える状態になれば売上を計上できます。


建設業で個人事業主ですと、もし法人化も目指しているなら、
材料仕入が多い業種か、手間と呼ばれる労働が多い業種か、または重機・車両・道具を必要とする業種の種類に応じ、法人化のタイミングで税金・資金繰りが変わります。
今のうちご自分で処理をしながら、数字の集計方法を理解されると、独自の経営感覚が生まれてきます。

馬場様
とてもわかりやすく説明していただきありがとうございます。なかなか難しく、全然理解できなかったのですが、馬場様の回答で、よく理解できました。
頑張ってやってみようと思います。

建設業(内装業)の個人事業主ですが、
元請さんから仕事をいただいて、クロスなどの材料は元請さんが持ってくれています。
こちらは必要なノリパテとかだけを仕入ている形です。

色々と助けていただきありがとうございます。
四苦八苦しながら頑張ります!

馬場様、何度もすみません。

令和3年12月分の売上の分は、
入金時と一緒の日付でいいということですが、
そこの会社が、末締めの翌々月入金でして、
令和4年2/7に入金されております。
その前に令和4年1月分の請求が、1/31であるのですが、
令和3年12月分は2/7で計上しても問題はないのでしょうか??

2/7に計上してよいです。
前年に売上計上していないので、今年計上すれば
課税漏れにならないです。

馬場様、ありがとうございます!!
大変助かりました。
快い対応に感謝いたします。

少しでもお役に立てたのなら、よかったです。

>建設業(内装業)の個人事業主ですが、
>元請さんから仕事をいただいて、クロスなどの材料は元請さんが持ってくれています。

内装業なんですね。
表現が正しいかは別として、手間と呼ばれる労働が多い業種かと思います。いかに早く丁寧に行うかが重要ですね。
運転資金(事業をするために必要なお金)も少なくすむかと思いますが、将来の設計に合わせてぜひ資金管理を行ってください。

おはようございます。
馬場様、本当にありがとうございます。
何もわからず、丁寧に対応していただきまして、ありがとうございました。
質問しても、言葉が難しく理解が全くできず、
困っていました。
助かりました。

本投稿は、2022年09月26日 14時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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