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業務委託による青色申告について

業務委託契約における収入に関して、正しい仕訳と源泉徴収との関係性について教えてください。

確認事項A:下記2例の仕訳が正しいか

例①:当年内で請求と入金が行われる場合
・2023/11/30 業務委託元に対して、11月分の役務提供分として15万(税込み)とを請求 【売掛金 15万円 / 売上15万円】 
・2023/12/31 上記15万円が個人用銀行口座に入金(その際、源泉徴収されている) 【現金13万円&仮払税金2万円 / 売掛金15万円】

例②:翌年に入金が行われる場合
・2023/12/31 業務委託元に対して、12月分の役務提供分として15万(税込み)とを請求 【売掛金 15万円 / 売上15万円】 
・2024/1/31 上記15万円が個人用銀行口座に入金(その際、源泉徴収されている) 【現金13万円&仮払税金2万円 / 売掛金15万円】

確認事項B:青色申告する場合、上記例②の売上は、当年分の売上として取り扱うのか、それとも翌年の売上として取り扱うのか

確認事項C:上記Bにおいて、「当年分の売り上げとして取り扱う」場合、「業務委託元から発行される源泉徴収票の1か年(2022/12~2023/11)」と「青色申告の1か年(2023/1~2023/12)」が異なる機関となると想定されるが、どのように理解をすればいいか ※請求と入金が1か月間ずれていることで起きる現象

確認事項D:業務委託元からの入金や経費支払いに個人用銀行口座を用いている場合、銀行口座残高を考慮した仕訳起票を行わなくても良いか また、残高試算表と銀行残高が一致していなくても問題ないか

初めての青色申告で分からない事が多く、大変恐縮ですがご教示お願い致します。

税理士の回答

確認事項A:下記2例の仕訳が正しいか
例①:当年内で請求と入金が行われる場合
・2023/11/30 業務委託元に対して、11月分の役務提供分として15万(税込み)とを請求 【売掛金 15万円 / 売上15万円】 
・2023/12/31 上記15万円が個人用銀行口座に入金(その際、源泉徴収されている) 【現金13万円&仮払税金2万円 / 売掛金15万円】

→合っています。
例②:翌年に入金が行われる場合
・2023/12/31 業務委託元に対して、12月分の役務提供分として15万(税込み)とを請求 【売掛金 15万円 / 売上15万円】 
・2024/1/31 上記15万円が個人用銀行口座に入金(その際、源泉徴収されている) 【現金13万円&仮払税金2万円 / 売掛金15万円】

→間違いではありませんが、確認事項Cの通り、仮払税金(源泉)は2023/12/31に仕訳するように私はクライアントに助言しています。

確認事項B:青色申告する場合、上記例②の売上は、当年分の売上として取り扱うのか、それとも翌年の売上として取り扱うのか

→12月分の役務提供なので当年分の売上です。

確認事項C:上記Bにおいて、「当年分の売り上げとして取り扱う」場合、「業務委託元から発行される源泉徴収票の1か年(2022/12~2023/11)」と「青色申告の1か年(2023/1~2023/12)」が異なる機関となると想定されるが、どのように理解をすればいいか ※請求と入金が1か月間ずれていることで起きる現象

→個人の所得税は1月1日から12月31日までの発生主義による収入と経費で計算しますので、その年の所得税の仮払いである源泉については、それが確認事項Aの例➁のような流れであっても当年分のものとして計上すべきと思います。それが確認事項Aの例➁の回答の理由です。
確定申告書第1表でも53に未納付の源泉所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額という欄があります。(こちらは例えば源泉の全額が還付されるような場合に例➁のように年明けに相手方が源泉徴収するようなときに記載しますので、確定申告で納付税額がある場合は記載する必要はありません。)

確認事項D:業務委託元からの入金や経費支払いに個人用銀行口座を用いている場合、銀行口座残高を考慮した仕訳起票を行わなくても良いか また、残高試算表と銀行残高が一致していなくても問題ないか

→青色申告65万円(書面提出は55万円)控除を受けるためには正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)による記帳が要件なので、記帳をしなければいけません。
個人用口座への入金は、事業主貸/売掛金、経費の支払いは経費/事業主借で記帳します。入出金の口座が個人用なので貸借対照表には計上しないため上記の事業主貸、事業主借を使います。

1点訂正します。
確認事項Cの通りですので、確認事項Aの例➀も例➁も売上計上時に、売掛金13万円、仮払税金2万円/売上高15万円とすべきでしょう。

本投稿は、2024年01月01日 10時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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