個人事業主から企業に属する事になりました。入社後も個人事業主として青色申告を継続できますか?
昨年2017年8月に個人事業主(青色申告)として人事に特化したコンサル業を4社に対して行っております。その中の1社から誘いを受け、2018年7月1日に正社員として入社することに致しました。
土日祝を利用して継続してお世話になったクライアントへの関わり合いを持ちたいと考えております。経費のこと、税金対策として個人事業主として青色申告を継続していても問題はないでしょうか?
また、仮に今後1社も副業による収入見込みがなくなったとしても、青色申告として個人事業主としての活動は可能でしょうか?
※受け入れ先の企業は副業を認めております。
税理士の回答
事業所得があれば、給与所得と合わせて確定申告をしなければなりません。
この種の話は、専ら雇用契約による副業禁止がネックとなりますので、お勤めになる企業がそれを許容しているのであれば、問題はありません。

文面から分かる範囲内でお答えいたします。
>土日祝を利用して継続してお世話になったクライアントへの関わり合いを持ちたいと考えております。経費のこと、税金対策として個人事業主として青色申告を継続していても問題はないでしょうか?
いわゆるダブルワークであっても、個人事業の分については青色申告は認められます。
>また、仮に今後1社も副業による収入見込みがなくなったとしても、青色申告として個人事業主としての活動は可能でしょうか?
断言はできないのですが、少なくとも個人事業主としての事業を続ける考えであれば認められるかとは思います。

事業所得としての副業は、営利性・有償性・継続性・反復性があるか、精神的あるいは肉体的労力の程度や人的・物的設備があるか、また、社会的地位・生活の状況などを考慮して判断します。加えて、その事業が生活の糧となるものか、一般的に職業として認知できるかも判断材料となります。
上記の事実により、事業所得または雑所得となりますので、ご検討ください。
非常に明確なご回答をいただき、ありがとうございます。事業所と、個人事業主として得た収入についての確定申告についても、理解いたしました。会社に属すると本業となります故、個人事業主としての収入は見込めなくなります。仮に副業におけるゼロ収入が続いていても、仮に宣伝活動のための販促費、消耗品等の経費がかさむと赤字になる可能性があります。この様な状況でも、継続して税金対策も含めて個人事業主を続けても問題はないでしょうか。お礼に重ねての質問で失礼致します。

給与所得が主となると、規模などから事業所得ではなく雑所得に該当する場合もありますのでご留意ください。
雑所得の場合は青色申告の特典はありません。
断定は致しかねますが、収入ゼロで経費だけのマイナスの事業所得と給与所得の確定申告を継続的に提出すれば、税務署としても疑問を持つと思います。
あくまで実態に合わせた申告納税をされることをお勧めします。
先生のご丁寧な回答に感謝いたします。税務署に疑問を持たれる動きを避けたいため、健全、明確な申告納税を前提に活動したいと思います。改めまして、アドバイスに感謝いたします。
本投稿は、2018年05月22日 15時38分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。