個人事業主の青色申告で複数の銀行口座がある場合
個人事業主です。
年明けの初めての青色申告に向けて準備をしています。
事業開始前に事業専用に使う個人名義普通口座(Aとします)は開設したのですが、クレジットカード(個人用と兼用)の引き落としは以前から使用している個人名義普通口座(Bとします)です。ソフトはMFクラウドです。自分なりにネットで調べたところ個人用口座で引き落とされる場合、クレジットカード利用日付で、
(借方)消耗品費 2,500 / (貸方)事業主借 2,500
・実際に引き落とされたときの会計処理
仕訳なし
とするやり方がありました。
MFクラウドの「連携サービスから入力」機能でクレジット利用日に例えば「消耗品費」と入力すると仕訳帳では
(借方)消耗品費2,500/(貸方)未払金2,500
となります。
これは「営業性個人口座」の場合の仕訳方法という認識で良いでしょうか?
クレジット利用分の貸方を全て未払金から事業主借へと変更すれば銀行から引き落としの際の仕訳は不要で、B口座の記帳は不要(MFクラウドと連携させる必要もない)という認識で正しいでしょうか?
ご教示お願いしたします。
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
個人名義普通口座Bから引き落とされるクレジットカードの処理については、
消耗品費/事業主借
として頂ければ結構です。
消耗品費/未払金
と処理するのは、A口座から引き落としされる場合です。
ご質問の通り、クレジット利用分の貸方を未払金から事業主借に変更すれば、引き落としの際の処理は不要です。また、B口座に重要性がなく、クレジットカードの引き落としだけであれば、記帳は不要と思われます。

クラウド会計を専門としておりますユアクラウド会計事務所の村井隆紘と申します。
ご相談者様ご認識の通り、MFクラウドで設定されております当該仕訳は「営業性個人口座」を使用されていることを想定したものとなっております。そのため、MFクラウドをご利用される場合には、個人名義普通口座(B)もMFクラウドに設定されることをお勧め致します。未払金の支払先の設定を個人名義普通口座(B)と設定することにより、連携がスムーズとなります。
個人事業の場合には事業と家計が厳密には区別されていないことも多くあります。クレジットカードが家計と兼用となっているような場合には、家計の口座も含めて全て登録をされ、その上で家計分の引き出しについて事業主借を使用されることをお勧め致します。
以上お役に立てますと幸いでございます。
村井先生、小林先生、迅速にご回答いただきありがとうございました。
A口座は営業性個人口座ではなく、通常の個人口座です。
どちらのご回答もとても参考になり、とても有難いですが今回は小林先生のご回答を参考にさせていただきます。
今後共よろしくお願いいたします。
本投稿は、2016年10月31日 00時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。