開業日前に支払った前払費用となる事務所家賃について
青色申告に向けて準備している個人事業主です。
昨年5月末に開業届を出しており、毎月前払費用である事務所家賃を家事按分して計上しています。
ここで、疑問として5月20日(開業日の数日前)に支払った6月分の事務所家賃を経費として計上したい場合、開業費として仕訳することは可能なのでしょうか?
色々調べていたのですが、恒常的な支払いである家賃などは開業費にできないとあり混乱しています。
また、仮にこれを開業費として計上できた場合、当年度内で全額経費にしたいのですがこのケースでは青色申告決算書上で支払った地代家賃に含める必要があるのでしょうか。
税理士の回答

5月20日(開業日の数日前)に支払った6月分の事務所家賃は、開業費ではなく前払費用として処理します。開業日以降の家賃として6月に地代家賃(適正な按分)に振替えることになります。
出澤様 ご回答いただきありがとうございます。
開業日以前でも前払費用で扱えるのは知識不足でした。
こちら加えて下記確認させてください。
1. 前払費用とした6月分の事務所家賃の発生日は開業日もしくは実際に家賃を支払った日(開業日の数日前)、もしくはそれ以外で一般的にはどのようにすればよいでしょうか。
2. 青色申告決算の手引上に「本年中に支払った金額が1年以内の期間のものであるときは、そのまま本年分の必要経費にしても差し支えありません。」とあるので、開業日以降の定期的な事務所家賃については前払費用を用いた振替をしていないのですが、開業日以前(6月分のみ)の経費計上だけ前払費用による振替での仕訳が行われているのは会計上問題ないのでしょうか。

1.前払費用は、開業日に前払費用として計上します。
2.開業日の5月には地代家賃の処理はできないため前払費用にします。その後は期中であれば、地代家賃の処理で問題はないです。なお、12月に支払う1月分家賃は前払費用にします。
出澤様
追加質問に対するご回答ありがとうございます。また最初のご回答をベストアンサーとさせていただきました。
前払費用についての仕訳については私の勉強不足のため調べながらになりますが、
ご回答いただいた内容を参考に確定申告に向けて準備していきます。
出澤様
こちら改めて追加の確認をさせてください。
2.開業日の5月には地代家賃の処理はできないため前払費用にします。その後は期中であれば、地代家賃の処理で問題はないです。
こちらですが、3点について下記方法で合ってるかご確認いただきたいです。
前提1:地代家賃の取引は個人の口座のため、事業主借としました。
前提2: 開業日は5/25、家賃発生日は毎月20日です。
◆開業時点 (6月分賃料) ※家賃の取引は 開業日の数日前である
【5/25】 (前払費用) 30000 (事業主借) 30000 摘要:6月分賃料
【????】 (地代家賃) 30000 (前払費用) 30000 摘要:6月分賃料
⇒ 前払費用に対して振替処理を行っています。
こちらの????に該当する発生日(取引日)は、開業日で問題ないでしょうか。
◆期中 (7月〜12月分の前払している賃料)
【XX/20】 (地代家賃) 30000 (前払費用) 30000 摘要:YY月分賃料
⇒ 期中はすべて発生日は取引日で記載しています。発生日はこの仕訳で問題ないでしょうか。
◆12月(期末) (翌年1月賃料)
【12/20】 (地代家賃) 30000 (事業主借) 30000 摘要:翌年1月分賃料
【12/31】 (前払費用) 30000 (地代家賃) 30000 摘要:翌年1月分賃料
⇒ 「決算整理仕訳」として仕分けしました。

1.開業日の仕訳は、以下の様になります。
(前払費用)30,000 (元入金)30,000
この6月分家賃は、6/30に地代家賃に振替えます。
2.期中においては、20日に前払費用の処理をするのであれば、翌月末に地代家賃に振替えます。
3.12/20の支払いは、前払費用の処理をすれば決算整理仕訳はいらないと思います。
改めてご回答ありがとうございます。
3.12/20の支払いは、前払費用の処理をすれば決算整理仕訳はいらないと思います。
このケースは、毎月地代家賃を前払費用で処理する前提であれば必要ということでしょうか。
ご回答いただいた内容で処理を進めてみます。

毎月20日の支払を前払費用で処理し、翌月末に地代家賃に振替えるのが通常の処理方法になると思います。
本投稿は、2021年02月01日 04時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。