棚卸しについて
青色申告が今年で2回目の製造、販売業です。
前年度は青色申告会のソフトと手ほどきにて申告をしたのですが、その際「棚卸しはどのようにしたらいいか?」という問に「やらなくてもよい」ということで在庫に関する金額は無記入で申告しました。
今年度はその会を抜け、別のソフトで申告をしようとしたのですが棚卸しに関する項目が出てきたため、困り果てています。
製造、販売のため、製造する為に原材料を仕入れ、加工後販売となります。
原材料の仕入れ数に関しては、わかりますが
加工後の在庫個数については全くわかりません。
(1つの原材料から複数種類の商品が出来るため、予想もつきません。)
この場合はどのようするのが最善でしょうか。
税理士の回答

曽田敏彦
こんにちは。
ご質問者様の場合は、製造販売業でありますから本来は実際原価計算や標準原価計算など工業簿記2級程度の知識が必要かもしれません。
然し乍ら、この場ではそんなことも言っていられないですね。
青色決算書にも、製造原価を記載する欄があります。
①期首原材料棚卸高は、今回はゼロ。②原材料仕入れ高に、年間にわたり購入した原材料費を記載します。④期末原材料棚卸高は、手許に仕入れをした原材料で、製造に投入していないまだ未使用のものの購入金額を記入します。①+②-③=⑤差引原材料費となります。⑥以下、こちらには労務費、各種経費など製造にかかわったものを記載します。
㉓と㉕の半製品・仕掛品などの棚卸は、加工途中の棚卸なので恐らく今の時点では不明でしょうから、飛ばして単純に上記のものを合算して製品製造原価とします。製造原価を損益計算書の③に転記します。以上となります。頑張ってやってみてください。原材料の棚卸をするだけでも、税務署が見た場合に明らかにいい印象を与えるでしょう。
それと同時に、今後のために日商簿記の2級テキストなどで工業簿記の学習をお勧めいたします。
ちなみに会計ソフトの操作については、メーカーにより仕様が違うので、メーカーサポートに問い合わせをお願いいたしますね。
宜しくお願いします。
この度は丁寧なご回答ありがとうございます。
そこまでの資格が必要な事を、もっと早く知れていたらと悔やみます。
いただいた助言の通りに今年度分は記入して提出しようと思います。
また、税理士さんに入っていただく決意も出来ました。
ありがとうございました。
本投稿は、2021年04月02日 14時55分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。