サラリーマンが海外FXで利益が出た時の税金額は
会社員です。給与所得があり、年末調整をしています。
今年、海外FXで約100万円の利益が予想されますが、海外FXは総合課税と聞きますので、会社の給与所得も合算で計算するのでしょうか。
その場合、年末調整前の支給額か年末調整後の手取り額のどちらでしょうか。
昨年の給与所得支給は約700万円です。
具体的な計算方法や控除対象なども教えて頂けらと嬉しいです。
宜しくお願いします。
税理士の回答

石割由紀人
海外FXで得た利益は、「雑所得」として総合課税の対象となります。総合課税とは、給与所得など他の所得と合算して課税される仕組みです。
総所得金額の計算:
海外FXの利益:100万円
給与所得(昨年の給与所得支給額約700万円)
給与所得控除:給与所得に応じた控除が適用されます。700万円の給与所得に対する控除額は以下の通りです。
給与所得控除額=700万円 × 10% + 110万円 = 180万円
給与所得控除後の給与所得:700万円 - 180万円 = 520万円
総所得金額=520万円(給与所得) + 100万円(FX利益) = 620万円
課税所得の計算:
所得控除(例えば基礎控除や社会保険料控除など)を総所得金額から差し引きます。例えば、基礎控除は48万円です。
仮に、その他の控除も含めた合計所得控除額が100万円だった場合:
課税所得=620万円 - 100万円 = 520万円
税率の適用:
課税所得に応じた所得税率が適用されます。例えば、520万円の課税所得の場合、税率は20%(控除額42万7,500円)です。
税額の計算:
所得税=520万円 × 20% - 42万7,500円 = 61万2,500円
この税額に復興特別所得税や住民税(10%)が追加されます。
年末調整は、給与所得に関する税金の精算です。したがって、海外FXの利益は年末調整には含まれません。海外FXの利益に関しては、翌年に確定申告を行い、税金を計算・支払うことになります。
確定申告
会社で年末調整を受けている場合でも、海外FXで利益が出た場合は、必ず確定申告を行う必要があります。
確定申告の際には、海外FXの利益を雑所得として申告し、総合課税に基づいた税額を支払います。
控除対象
所得控除:基礎控除、配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除などが適用されます。
雑損控除や医療費控除など、特別な控除がある場合も申告時に適用できます。
本投稿は、2024年08月05日 10時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。