事業開始前の研修費について
現在、副業としてイラスト制作や同人、動画制作などの収益を得ています。(基本的に雑所得として白色申告をしています)
この度、新しく3D制作を始めるために勉強をしているのですが、習得に時間がかかり、実際に制作物を販売出来るのが来年からになりそうです。
①来年の販売開始に向けて今年購入した資料(参考書など)やソフトの購入費は、今年の経費として計上可能でしょうか?
②年内の内に何かしらの制作物の販売を開始すれば、上記のものは問題なく年内の経費として計上可能かと思いますが、それが有料販売ではなく無料公開の場合は費用計上は難しいでしょうか?
初回制作物のため、無料公開をして使用感の感想等を募りたいと考えています。
よろしくお願い致します。
税理士の回答

石割由紀人
事業開始前の経費処理に関する質問については、以下のように結論付けることができます。
① 資料やソフトの購入費の経費計上について
事業としての活動が行われているかどうかが判断基準になります。既にイラスト制作や動画制作で収益を上げている場合、その一環として新たな技術を習得し事業拡大を図るのであれば、当該費用は事業関連の経費として計上可能です。ただし、これがあくまで新たな事業を始めるためであり、現在の事業との直接的な関連性が希薄であれば、来年以降の売上に対応する費用として扱うことが望ましいです。
② 無料公開の場合の経費計上について
無料公開であっても、制作物が事業活動の成果物として認められる場合、例えばプロモーションや市場調査の一環として行われ、その後の有料販売につながることが合理的に説明できるのであれば、経費として計上することは可能です。重要なのは、その活動が明らかに事業目的で行われていることを示す資料や説明ができることです(例: 無料提供が事業戦略の一部という説明書類の用意など)。
本投稿は、2024年12月08日 19時03分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。