扶養を超えた場合どれくらい税金がかかるか?親にかかる負担も含めて教えて欲しいです
大学生が130万を超えて働くと親と自分にかかる負担はどれくらいなのか、、、
親が公務員の大学生です。
親から月の給料8万円程にしないと扶養外れるから抑えなさいと言われていたにも関わらず、8万どころか15万程月に稼いでしまい、1月から7月末の時点で125万程稼いでしまいました。
周りの人からは130万を超えるとやばいよ、130万超えても親の負担は変わらんよ、130万超えるなら沢山働いて200万ぐらい稼げば大丈夫だよ、といろんな話を聞きました。
どれが正しいのか分からないので専門家の人に教えて頂きたいです。
税理士の回答
まず103万円についてですが、103万円を超えると、税金の扶養控除が受けられなくなります。
特に19歳以上23歳未満の学生は、「特定扶養親族」という63万円の控除を受けれなくなるので、親の所得税が上がります。
また住民税についても45万円の控除を受けることができないため、親の住民税が上がります。
また、相談者ご本人の所得税も住民税も納税義務が発生します。
130万円についてですが、130万円を超えると、社会保険について扶養家族の対象外となるので、相談者ご自身で国民健康保険に加入して保険料を支払う必要があります。
つまり、相談者の収入が130万円を超えると、親の収入が減少し、相談者の納税義務と健康保険料の支払い義務が生じます。

1.年収103万円を超えますと親の扶養から外れ税金の納付が出ます。そして親も特定扶養控除が受けられなくなり税負担が増えます。もし、相談者様が勤労学生控除を受けられのであれば年収130万円までは所得税が出ません。
2.そして年収130万円以上になりますと親の社会保険の扶養から外れ,自分で社会保険に加入し保険料を払うことになります。
3.年収130万円の場合の所得税・住民税の計算は以下のようになります。
①所得税
収入金額130万円-給与所得控除額65万円=給与所得金額65万円
65万円-基礎控除額38万円=課税所得金額27万円
27万円x5%=13,500円
②住民税額
65万円-基礎控除額33万円=課税所得金額32万円
32万円x10%(定率)=32,000円
4.親の税負担
①所得税
特定扶養控除額63万円x累進税率(5,10,20,23% ?)=
親の年収が分からないため税率も分かりません。
②住民税額
特定扶養控除額45万円x10%(定率)=45,000円

中田裕二
まず、年収103万円を超えると、自身の納税額が出るほか(年収200万円の場合所得税は約6万円)、税務上の扶養からはずれます。
親は、扶養控除63万円を受けられなくなり税率10%とすると6万円ほどの増税となります。
また、年収130万円を超える見込みになると社会保険上の親の扶養からはずれ、社会保険を自分で掛けなければならなくなります。
周りの人の言うことは正しく、年収130万円を超えるのであれば、できるだけ収入を得たほうがいいといえます。(年収130万円を少し超える程度が最もいわゆる働き損といえます。)
その他住民税も課税になります。
本投稿は、2019年07月28日 00時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。