【住宅ローン控除】共有名義・連帯債務でのすまい給付金の金額について
本日、税務署で住宅ローン控除の申請をしました。
腑に落ちないことがあるので相談させてください。
昨年6月(消費税率8%)で新築住宅を建てました。
土地・家屋は共有名義です。(持ち分 夫:5分の3 妻:5分の2)
住宅ローンは連帯債務(主債務者:夫、オーバーローン)です。
すまい給付金は、夫・妻それぞれ12万円ずつ受領しました。
お尋ねしたいことは、申請書に記入する【補助金の金額】についてです。
記入欄に「すまい給付金は、給付額×持ち分」と書かれていたので、
夫の申請書には20万、妻の申請書には30万と入力するつもりでした。
ところが、職員の方に
「夫婦合わせて50万なので、それぞれ50万と書くように」と言われました。
その場で何度か質問はしたのですが、別の回答は得られませんでした。
納得できないまま、夫婦それぞれの申告書に50万円と記載して提出しました。
私たちの場合、
夫婦それぞれの補助金欄に50万円と書くことは本当に正しかったのでしょうか?
正しかったのなら、そうだったのか、と納得しようと思っています。
もしも50万ずつ書くことは誤りだったのなら、修正申告をしたいです。
(ただ、初めてのことで何もわからず、控えに受領印はもらっていません・・・)
税理士の回答

土師弘之
説明文で、
持分 夫:5分の3 妻:5分の2
すまい給付金は、夫・妻それぞれ12万円ずつ受領しました。
夫の申請書には20万、妻の申請書には30万と記入するつもりでした。
と記載されていますが、内容が矛盾していますので、
すまい給付金は最大の50万円であることを前提に説明します。
住宅ローン控除の計算をするときに、「修宅借入金等特別控除額の計算明細書」を作成します。
この明細書を見ていただいたらわかりますが、「1住所及び氏名」の次に「2新築又は購入した家屋等に係る事項」というのがあり、
ここには実際に購入した不動産の内容を記載します。なお、共有の持ち分は考慮せず、土地・建物の全額を記入します。
この項目の3番目の「交付を受ける補助金等の額」欄に「すまい給付金」を記入するのですが、この欄では元々、共有持ち分を考慮しないのですから、「すまい給付金」の全額、すなわち、夫婦の合計を記入します。ここ以外に「すまい給付金」を記載する欄はありません。
そのあと、「5家屋や土地等の取得対価の額」の項目で、初めて、共有持ち分を乗じて計算していくことになります。
夫婦それぞれで申告する場合でも、「2新築又は購入した家屋等に係る事項」欄には持分を考慮しない全額を記載しますので、税務職員の指示通りの記載は正しかったのかと思われます。(税務職員の説明が適切でなかったかも知れませんが)
回答ありがとうございます。
まず、環境について説明が足りていなかったので補足させてください。
私は申請用紙に記入したのではなく、
税務署のパソコンで、国税庁ホームページの確定申告コーナーから申請データを入力しました。
そのうえで、質問内容について1点訂正させてください。
補助金等の入力欄に注記されていたのは次のとおりです。
誤:すまい給付金は、給付額×持ち分
正:すまい給付金は、給付額÷持ち分
その為、20万円と30万円になりました。
プリントアウトされた控えを見ると、
借入残高から夫婦共に50万円引かれ、その額に持ち分を掛けるようになっていました。
土師先生の回答も照らし合わせて納得しかけていたのですが、
国税庁のホームページに次の記載を見つけました。
国税庁 平成26年度よくある質問
https://www.keisan.nta.go.jp/h26yokuaru/shotokuzei/zeigakukojo/jutakukariirekin/sumainyuuryokurei.html
この説明には私の主張どおりの内容が画像で示されています。
この5年の間に、税制度が変わったということでしょうか?
立て続けに申し訳ありません。
この場合は、
連帯債務ではなく夫婦それぞれが別のローンを組んでいるのだと考え、
回答と税務署での対応に納得がいきました。
ご丁寧に教えてくださり、有難うございました。

土師弘之
上記の記載例を見たのですが、「実際に受け取った金額ではなく、給付基礎額等の金額を入力してください」となっています。やはり、按分する前の金額です。記載例もよくよく見ないとわかりにくいと感じます。
本投稿は、2020年03月19日 19時38分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。