為替差益申告 外貨購入した銀行日本撤退 レート不明 どうしたら良い?
30年ほど前に、USDの外貨預金を始めました。記憶では1ドル=140円を超えていました。その後円高が続き、預けっぱなしにしていましたが、現在ようやく元本割れしないレートになったので円に替えたいと思っています。問題は為替差益をどう計算するかです。
取引明細を保存していません。取り寄せようにも銀行がもうありません。外貨はそのまま別の銀行へ移しました。購入レートがはっきりしないと差益がいくらか計算できません。申告するにも書類が作成できません。
確定申告せず、もし税務署から問い合わせがあったとして、どうやって「利益はそんなにない」ことを訴えればいいでしょうか?また税務署はどうやって私に20万円以上の利益があったことを証明するのでしょうか?
明確な回答は難しい質問だとは思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
税理士の回答

あなたの為替差益がいくらであるか証明することは極めて難しいと考えられます。しかし、 30年ほど前にUSDの外貨預金を預け入れ円への転換をしていないとのことですので、為替差益は円に転換したときに発生します。そこで為替差益がいくらであるかを計算するためには①30年前の為替相場を証券会社、経済新聞等から把握する。②外貨預金が30年前から据え置かれ、2022年に至り円転したこと。これらを疎明することで概算額ですが為替損益が算定できると考えます。

明確な回答は難しいのですが、考え方を示させて頂きます。
『30年ほど前に、USDの外貨預金を始め』られたことですので、少なくともある程度は外貨預金の預け入れ時期は分かっていらっしゃると思われます。「購入レートがはっきりしない」ですが、当時の為替レート(いわゆる円ドル相場)は客観的に把握できます。(東京インターバンク相場など参考)基本的に「外貨購入した銀行」も為替相場に沿った外貨預金の取扱をするものと考えられますので、このレートから推計する方法がベターと思われます。
税務署には金融機関から外貨預金等の利息の支払調書が提出されるとされているので、移管した「別の銀行」からの外貨預金の異動内容からある程度の利益を把握されてしまうと思われます。(為替差益はやはり推計の域になりますが)
以上のことから課税対象になるとお考えになるなら、税務署にご相談頂くことをお勧めします。
飯塚先生、小川先生、早速のご回答をありがとうございます。
≪追加で質問させてください≫
自分で大まかな為替差益を計算したところ、利益は20万未満だったので
確定申告はしないことにします。もし税務署から「いや、20万以上あるはず」と
指摘されたら、税務署側に根拠を示してもらうようお願いしようと思います。
税務署にそういうことをお願いすることは普通ですか?
税務署は応えてくれるものでしょうか?
よろしくお願いします。

税務署から「20万以上あるはず」と指摘されたら、税務署側に根拠を示してもらうよう依頼することは差し支えありません。しかし答えてはくれないと思います。納得がいかない場合はどのような計算で20万円を超えるか説明を求め、説明結果に納得できない場合は確定申告等に応じる必要はないと考えます。
飯塚先生、ご回答ありがとうございました。
大変参考になりました。
本投稿は、2022年10月13日 11時27分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。