不動産投資の経費の確定申告タイミングについて
2023年中に投資用不動産の売買契約を行い、銀行の融資を受けました。地震保険や収入印紙をはじめ各種経費は2023年中に支払いを行っていますが、実際に家賃収入が発生するのは2024年2月からとなります。
この場合、2023年分の確定申告(2024年2〜3月に行う確定申告)には経費等の申告は不要で、2024年分の確定申告(2025年2〜3月に行う確定申告)で経費等をまとめて申請することになりますでしょうか?
税理士の回答

奥村瑞樹
この場合、2023年分の確定申告(2024年2〜3月に行う確定申告)には経費等の申告は不要で、2024年分の確定申告(2025年2〜3月に行う確定申告)で経費等をまとめて申請することになりますでしょうか?
結論から申し上げますと、2023年の確定申告で経費等を申告する方が良いかと思います(しなくとも良いですが)。
基本的な考え方としまして、収益と費用は「発生した期」に計上する必要があります。
そのため、2023年に支出した保険(支出した全額ではなく、月割りで2023年分のみ経費計上)や収入印紙代などは2023年に経費計上します。
収入は2024年から発生するとのことですので、2023年は赤字となり、他の確定申告必要要件を満たさなければ確定申告をする必要はありません。
しかし、今回の赤字を確定申告することで、翌3年間は2023年のマイナスと相殺できる繰越控除という制度がありますので、確定申告することをお勧めいたします。
本投稿は、2024年01月13日 15時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。